オフィス街探訪

この「オフィス街探訪」は、ヒトカラメディアの中でもオフィス物件の仲介やリーシング業などを担当する”オフィスのプロ”が、今おすすめしたいオフィス街をリレー方式で紹介していく連載企画です。

オフィス街探訪 vol. 8 神田

上を目指しステップアップする企業に選ばれる街、神田

寺久保 咲里


2026/6/3 公開

今回ご紹介する神田エリアは、問屋やモノづくりに関わる老舗企業が集まる街、というイメージが根強く、オフィスを探す際に最初の候補として名前が上がることは少ないかもしれません。
しかし、私がオフィス物件のリーシング業をするなかで感じているのは、神田は堅実的なオフィスが多く、とてもバランスの取れた街だということです。

セットアップオフィスが成功している街

このエリアを語るうえで外せないのが、セットアップオフィスの充実ぶりです。神田エリアには30〜50坪前後のセットアップオフィスが多く揃っていて、フレキシブルオフィス(コワーキング、シェアオフィス)から次のステップへ進みたい、でも、初期費用はおさえたいと考える企業にとって、ちょうどいいサイズ感や条件のセットアップ物件が揃っています。

私たちヒトカラメディアが企画と内装デザインを手がけた「U biz 神田千桜」もそのひとつです。ものづくり系の企業がショールームとして使用できたり、会議室を追加したい、自社に合わせてアレンジしたい、といったリクエストにも柔軟に対応できるセットアップオフィスになっています。

賃料は、というと、丸の内・大手町エリアでは、坪単価が52,000円にまで達している物件もあるなか、神田エリアは2万円半ばが中心です。神田駅からJR線に乗れば東京駅まで1駅、約5分。タクシーでも10分ほどで到着できる神田。丸の内界隈に取引先が多かったり、いつかは東京駅周辺にオフィスが欲しいけど今は賃料的に難しい・・・といった企業が、手頃で使い勝手の良い神田のセットアップオフィスへ続々と移転する流れが出来つつあります。

地方に本社を持つ企業に刺さる”東京駅へ1本”の魅力

オフィスの移転先として神田を選ぶ企業は、製造業やモノづくりに関わる企業以外に、東京駅へのアクセスが良好なことから地方に本社を持つ会社も数多くいます。
さらに最近は、IT系やスタートアップも増えてきました。市場調査のデータによれば、神田エリアの企業は設立5〜10年の若い会社が一定数を占めるようになったそうです。

個人的には、ランチどころが充実しているのも神田の好きなところです。チェーン店ではなく個人経営のフードトラックや定食屋さんが並んでいて、「今日はどこにしようかな」と選ぶ楽しさがあります。築地が近いので魚介系のお店も充実しています。ワーカーにとってランチの選択肢が豊富で安いというのは、毎日のことだけに想像以上に大きなメリットですよね。

「まずは事業にしっかりお金を使いたい。でも、立地は妥協したくない」と考えているスタートアップやベンチャーの経営者の方には、ぜひ一度神田エリアを歩いてみてほしいと思います。街のあちこちで、新しい風を感じていただけるはずです。

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