オフィス街探訪

この「オフィス街探訪」は、ヒトカラメディアの中でもオフィス物件の仲介やリーシング業などを担当する”オフィスのプロ”が、今おすすめしたいオフィス街をリレー方式で紹介していく連載企画です。

オフィス街探訪 vol. 9 お台場

先入観だけでは見えてこない”働く街”としてのお台場の価値

藤原 未来


2026/6/24 公開

「お台場って、やっぱり遠いし不便ですよね?」という言葉を、これまで何度も聞いてきましたが、それでも私がオフィス街としてこの街をおすすめしたい理由を、今日はじっくりお伝えしたいと思います。

”オフィス街”としてお台場

お台場というと、観光地や商業施設をイメージされる方が多いですよね。確かにショッピングモールやアミューズメント施設はたくさんありますが、実は、グレードの高いオフィスビルも点在しています。テレビ局が集まるエリアということもあり、映像・エンタメ系の企業も多く、スタートアップから大手まで幅広い企業がオフィスを構えています。

賑やかな週末とは打って変わって、平日のお台場は驚くほど静か。落ち着いて仕事に集中しやすい環境だな、と私は行くたびに感じています。
電柱が地下に埋設されているため、街並みがすっきりとしていて、どこを歩いても開放感があるところもポイントです。広々とした公園に囲まれ、ビルが高く、東京湾を一望できる眺望は、都心の高層ビル群とはまた違う特別感があるのではないでしょうか。

アクセスについても、あらためて整理したいと思います。都心部と比べるとどうしてもアクセスは劣りますが、新橋駅から「お台場海浜公園駅」までは、ゆりかもめで約15分、りんかい線の「東京テレポート駅」までは渋谷から直通17分、新宿からは24分と、想像よりは近く感じる人もいるのではないでしょうか。

「TOKYO BRTバス(バス高速輸送システム)」もなかなか便利で、新橋のほか、虎ノ門ヒルズ行きもあります。駅から徒歩1〜2分という好立地なビルがほとんどのため、雨の日でもストレスが少なく通勤できます。

外回りの多い営業職や、協力会社に来訪してもらう機会が多い企業にはおすすめできない場合もありますが、一度オフィスへ来れば集中できる環境が整っているので、組織一体となり業務にあたりたい企業にはフィットするケースも多いのです。その中には前述の通り、スタートアップ企業もいます。


坪単価は都心部の半分以下、なのにハイグレード

一番お伝えしたいポイントの賃料についてですが、丸の内・大手町では5万円超えもめずらしくない今の市況において、お台場エリアはなんと1万円後半から2万円前半が相場です。ハイグレードな物件でも坪2万円程度、「トレードピアお台場」のような最上階に広い共用ラウンジを備えた物件でも、坪2万円台で入居できます。渋谷や丸の内ではなかなか手の届かないグレード感が、半分以下のコストで実現できるのです。

スタジオや広いショールームを事務所内に作りたい映像系企業、大きなスペースが欲しいけれど都心の賃料では手が届かないという企業にとって、お台場はまさに理想的な選択肢になりえます。また、お台場を含む臨海副都心エリアへの移転には、東京都の「臨海副都心にぎわい活力創造」という制度があり、内装構築費や備品なども含むオフィスの移転費用が最大5000万円の補助が受けられる、というのもこのエリアへ移転する企業の後押しになっています。

好条件の物件が激減!?ますます注目されるお台場エリア

しかし、実は、このエリアの空室が1年前に比べて急速に減っています。都心部のオフィス床が不足し賃料が高騰するなかで、広さとコスパを両立できるエリアとして注目が集まり、入居が進んだ結果です。少し前まではフリーレント12ヶ月分付き、なんていう物件もあったりしたのですが、好条件の物件もだいぶ少なくなっています。

実際に平日のお台場へ来てみることで「遠い」「不便」という先入観が払拭された企業さまを私はたくさん見てきました。先入観にとらわれていると見落としてしまう価値があり、豊かな眺望と開放感の中で思い切り仕事に集中できる場所、それがお台場です。良い物件が出たらタイミングを逃さないよう、今からこのエリアをウォッチしておくことをおすすめします。

「働く場づくり」の
事例を見る

プロジェクトのご相談や
事例見学はこちら