オフィス街探訪

この「オフィス街探訪」は、ヒトカラメディアの中でもオフィス物件の仲介やリーシング業などを担当する”オフィスのプロ”が、今おすすめしたいオフィス街をリレー方式で紹介していく連載企画です。

オフィス街探訪 vol. 10 虎ノ門

“信頼”も“挑戦”も。異なるビジネスが共存する虎ノ門

廣田 芽生


2026/8/17 公開

虎ノ門というと、私にとっては、最初は”落ち着いた官公庁エリア”というイメージしか持っていませんでした。
約1年ほど前、ヒトカラメディアが施設運営を手掛けるシェアオフィス「WAW 虎ノ門アルセアタワー」がに虎ノ門に開業したのですが、開業準備などで足を運び、入居者の方々とお話しするにしたがって、このエリアの他では得られない魅力を感じるようになりました。

”国際的なビジネス街”だけでない、虎ノ門の顔

交通アクセスの良さについては言わずもがなかもしれませんが、2020年に虎ノ門ヒルズ駅が新たにできたことで、さらに便利になっています。銀座線・日比谷線・三田線など複数の地下鉄路線が周辺に揃っていて、新橋や日比谷といったビジネス街にも近く、赤坂や溜池山王、霞ヶ関へは歩いて行けます。

そんなこともあり、オフィスを虎ノ門に構える会社は、法律事務所、税務関係、行政書士といった士業系の会社が多く、官公庁をクライアントに持つ会社も多いです。「WAW 虎ノ門アルセアタワー」にご入居いただいている方からも「役所に書類を提出しに行く機会が多いので、霞ヶ関へ歩いて行けるのが決め手でした」という声をいただいたこともあります。また、虎ノ門というと、官公庁や大使館が近く、国際的なビジネス街であるイメージが強いため、その住所が持つ信頼感を重要視されている会社も多いように感じます。

一方で、虎ノ門にはまったく異なる顔もあります。日本最大級のスタートアップ向け施設『CIC Tokyo』や、大企業の新規事業創出のための施設『ARCH(アーチ)』、ソーシャルアクションのためのコミュニティ施設『GLASS ROCK』といったインキュベーション施設があり、「知識を持ち寄って新しいことをやろう」という側面もあります。各施設ではピッチイベントやワークショップなどが頻繁に行われているので、いろいろな出会いも期待できますよね。

オフィス物件という観点から見ると、虎ノ門はフレキシブルオフィスが都内の中でも集中しているエリアになります。最近はオフィスの専有部だけでなく、共用部の充実度で差別化を図り、それがそのまま入居の決め手になるケースも多いので、もしフレキシブルオフィスを検討中でしたら、共用部もよく比べて検討していただけたらと思います。

虎ノ門の朝の風景

私が虎ノ門を語る上でもうひとつ外せないのが、神社の存在です。虎ノ門のオフィスビルの合間に鎮座している『金刀比羅神社』や、”出世階段”で知られる『愛宕神社』があって、毎朝、ビジネスマンたちがお参りしてから出社していく光景は、この街の日常になっています。

渋谷がエネルギッシュで若々しい熱量の街だとすれば、虎ノ門は”落ち着きとにぎわいのバランスが絶妙な街”です。長年のビジネス経験を持つ大企業やVC、士業の方々と、これから羽ばたこうとするスタートアップとが同じ街で共存している。そのバランスが虎ノ門の最大の魅力だと私は思っています。

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