PROJECT
2022/5/27
【オフィスレビュー】人とコトが交わる下北沢の働く場「SYCL by KEIO」
今回は、下北沢にオープンしたコワーキングスペース「SYCL by KEIO」のレビューをお送りします。
SYCL by KEOは、2022年3月、「ミカン下北」とともに開業した下北沢のワークプレイス。「誰かの"やってみたい"が街とつながる」をテーマに、遊ぶと働くが混ざる下北沢ならではの新しい働き方・街との関わり方を提案すべく、コミュニティマネージャーも常駐のもと、ワークプレイスの運営だけにとどまらず、利用者さんのプロジェクトやスキルが他の人や街につながるきっかけづくりの支援も行っています。
そんなSYCL by KEIOの謳い文句は、「オフィス街とはまた違った、下北沢ならでは、SYCLならではの「働く」と「交わる」を体感できます。」
さて、実際にどんなワークプレイスに仕上がっているのでしょうか? SYCL by KEOの全貌を見ていきましょう!
ヒトカラメディア
プロジェクトメンバー
下北沢らしさを感じる、「働く」と「交わる」を体験できるオフィス。
最寄り駅は、京王線と小田急線の2路線が使える「下北沢」駅。2022年3月に開業したミカン下北が、駅改札を出ると眼前の高架下エリアに広がっています。
SYCL by KEIOは、ミカン下北のA街区と呼ばれる建物の4F・5Fにあります。
SYCL by KEIOの入り口は、TSUTAYA BOOKSTORE下北沢の入口(あずま通り側)のとなり。ミカン下北の飲食店が並んだアーケード内を突き進んだ先にあります。
エレベーターをつかって、受付フロアに移動しましょう。
エレベーターのこのサインが目印。
コワーキングスペースを利用の方は4Fへ、シェアオフィスを契約の方は5Fへどうぞ。
電車を見下ろす景色。利用者同士の交流が生まれる開放感あるコワーキングスペース。
エレベーターを下りると、そこは木製のアーチ窓がキュートな受付空間。
「いらっしゃい!」と言わんばかりの窓の開き具合が素敵です。
SYCL by KEIOは高架下に位置することもあって、鰻の寝床のように細長いフロアが特徴です。ですので、ドーンと奥に突き抜けるような空間が広がっています。
右手には、どこまでもつづくフルハイトのガラス窓。線路に向かって窓がならんでいるので、開放感は満点。四季の移り変わりや、気候のちょっとした変化にも気づけそうな予感がします。
受付テーブルには、周辺のお店のフライヤーがずらり。
個々の商店の賑わい、下北沢らしさを感じます。もしかすると、オトクなクーポンもあるかも?
受付空間はこんな感じ。
待合スペースでは来訪者さんと利用者さんとが、会話に花を咲かせていました。窓際でゆったり座れるソファも、気持ちいいですよね。ついつい話し込んじゃいそう。
ソファの隣には、自慢のサウンドシステムがありました。
こだわりについては、店主の影山さんに聞いてみて下さい。ふくよかで、どっしりとした良い音をぜひ体験してみて。
少し奥には、軽いミーティングやランチスペースで使いやすそうなカフェテーブルと、窓面を向いたハイデスクがあります。
ハイデスクには電源コンセントがあります。充電しつつ、外の風景を眺めながら集中作業できますね。
カフェテーブル脇にあるカウンターは、メンバー情報や雑誌、SYCL by KEIOで起こったニュースやイベントなど、日々情報が更新されているようです。
ちなみに、世田谷ライフ(出版:株式会社富士山マガジンサービス)の創刊20周年記念号の巻頭に、ミカン下北とSYCL by KEIOの情報が掲載されていました。
4Fは、人と人、人とコトがジャムる空間。働き方の連続性をデザイン。
奥へ奥へと進みます。
4Fのコワーキングスペースフロアの空間コンセプトは「JAM」。
人と人、人とコトが混ざりあい、気持ちの高揚を誘発していく連続性のあるデザインが狙いです。
メインとなるワークスペースは、デスクがフリーレイアウト。利用者さんが思い思いにデスクの位置を調整して作業に取り組むことができます。
ちなみに、デスクもチェアもキャスターつきです。
合わせて、いくつかキャスター付きホワイトボードも用意されているので、思い思いに自分のワークスペースを作れそう。動かす際もストレスほぼゼロです。
ワークスペースの脇には、会議室が用意されています。
会議室は2室あります。
室内は、イエローとグレーのバイカラー。モニタは備え付けで用意されています。
こちらは、窓がある会議室。
窓から下北沢の街並みを見下ろしながら、打ち合わせできますね。
さらに、奥へ進むと、空間全体のトーンが少し落ち着いた空間に。
ここは、集中作業をするための空間。デスクパーティションが用意されたデスクが並びます。
受付やキッチンからも距離が離れていて、ラウンジの声もあまり届きません。
ときおり窓の外から聞こえる電車の音も、耳障りにならないほんのり加減。むしろ、ASMRと捉えても問題ないくらいです。つまり、かなり集中できます。
日々の小さな「嬉しい」が集まるキッチン・ダイニング
SYCL by KEIOの中で、一番賑わいをみせるのがキッチン・ダイニングエリアです。
これから内覧をする人がスタッフから案内を受けていたり、利用者さん同士が挨拶していたり。

この日も、何やら賑わっていました。
よく見かける光景は、「お土産持ってきたよ」「ありがとう!」というシーン。下北沢に集まる人は美食家が多いのでしょうか。美味しいコーヒーやお菓子が集まる素敵な空間です。
(いつもありがとうございます!)
ちなみにキッチン設備にも力を入れました。ポット、レンジ、IHヒーターなど各設備が揃っています。
冷蔵庫には、お決まりのカレンダー。きっと、一日のうちに何度か目にするスポットになると思います。
カレンダーには気が利くコメント。こういうのを見つけると、嬉しくなります。
キッチン裏にある階段から、5Fに上がることができます。
「住むように働く」がテーマの専有個室フロア。熱気がゆるやかに伝播する空間。
5Fはシェアオフィスのフロアです。
空間のコンセプトは、「CO-OP」。住むように働ける空間を目指して、リラックスした雰囲気の中、自分らしく過ごせることが意識できるようにデザインされています。
1名〜4名用の専有個室が並びます。アーチ型のドアと照明でできた影が山なりに連なって、リズム感のある空間に仕上がっています。
通路の奥に進むと、こんどは木製の窓が並ぶ光景に。
基本的には静かなフロアですが、それぞれの個室で働く熱気めいたものは伝わってきます。
個室の中で働く”おとなりさん”の雰囲気を身近に感じられることを、ぜひメリットと感じていただければ幸いです。
ちなみに、一番奥の4名の個室はこんな感じ。
贅沢な開放感。大きな窓からの京王線ビューです。窓にはロールスクリーンが設置されているので、視界のシャットアウトもできます。
隣の4名個室は、先程よりも集中できそうな雰囲気。
壁面が多いので、デスクを移動して棚などの什器を持ち込んで設置しても良さそうですね。
テラスも利用できます。
今後、テーブルやベンチが設置される予定とか。業務合間の息抜きにピッタリなスペースとなりそうです。
アイデアに行き詰まったとき、いったりきたりする京王線の電車を眺めていると、意外とするっと解決方法が見つかることもあるかもしれませんね。
運営チームのコメント
SYCL by KEIO コミュニティマネージャーの影山さんと白石さんに、今後の展望を聞いてみました。

▲左から、店主の影山、コミュニティマネージャーの白石。
〜〜〜
SYCL by KEIOがオープンしてから2ヶ月が経ちましたが、いかがですか?
影山:2022年3月30日にオープンしてから早々に会員さんの利用も始まり、運用に整備に駆け抜けた2ヶ月間でした。
白石:アドレナリン出まくり覚醒モードの4月、日常の整理ができ始めた5月、という感じですよね。ようやく、筋肉痛が治ってきたところです(笑)
思い返せばオープン前は、「誰かの“やってみたい”が街とつながる」というSYCLのテーマを会員さんにちゃんと伝えられるか不安もあったんです。どのくらい集まるんだろう?どのくらい街と繋がっていけるんだろう?という漠然とした不安。
けれど、今となっては、テーマを体現するような前のめりな会員さんに集まっていただいて、SYCLを盛り上げていただいている感覚がありますね。
影山:会員の皆さんが、積極的にコミュニケーションをとってくれていると嬉しいですね。
コミュニティマネージャーが間に入ってお繋ぎする場合ももちろんありますが、自然発生的に「初めまして」の挨拶を交わしている光景が多いんです。交流会のようなイベントで起こることは想像の範囲内ですが、日常のなかでこんなシーンが生まれています。これには驚きましたし、これまで駆け抜けてきてよかったと嬉しくなりました。
あと、まだ運営を開始してから日は浅いものの、日々SYCLメンバーとSYCLの距離が近くなっていく感覚があります。
誰だって、はじめは場所の使い方もどこか他所行きな雰囲気が出てしまうのですが、どんどん"自分(たち)の拠点"として使ってくれる方が増えてくる。
今では、朝来たら雑談して、一緒にお昼食べたり、キッチンで自分でご飯作る方もいます。他のSYCLメンバーのために、多めにコーヒー淹れてシェアする方もいたり。お土産や差し入れも持ってきてくれたり。こんな日常が嬉しいですね。

白石:シンプルに一緒にお昼食べたり飲んだりできるのが嬉しいですよね。
家族の話、恋愛相談、最近行ったコンサートの話、地元自慢、街にいた変な人の話。SYCLのキッチンにいると、仕事とは関係ない会話もよく耳にするんです。
オフィスは仕事をする場所。だから、どうしても納期に追われたり、クライアントとのトラブルがあったり、少なからずこういった負荷を感じる場所でもあります。特に、コワーキングスペースは同じ会社の人ではないので一人で頑張らないといけない場面も結構ありますよね。
だから、他愛もない会話が支えになったり、気を楽にしてくれたり。会話を通して、SYCL を居心地よく使っていただいているところを見ると、もっと良い場所にしたくなりますね。
まずは「出会って会話が生まれる場所」から「ここでの出会いが変化を起こさせる」くらい、会員さんのチャレンジを後押しする場所になれればと頑張っています。

影山:「SYCLのサイクル」というステートメントを掲げているんですが、ここにあるようにSYCLという場は関わった人に対して"変化"をもたらす場に成長していくと思います。
自分の外側の変化も、内側の変化も、どちらも求めて人が自然と集まり、出会って話して交換して、変化やコトが起きていくような場に。その変化がある場とするためにも「誰かの"やってみたい"が街とつながる」というコンセプトをしっかり体現していく。
SYCLメンバーの"やってみたい"を引き出すためのコミュニケーションもだし、街とつながるための"街のプレイヤー"の方々と私たち自身が繋がっていこうと思います。

▲盛況だったオープニングイベントでの集合写真。会員さんとの距離もより縮まりました。
2022年夏には企業向け内装付きオフィスフロアのB街区がオープンしますね。B街区はどんなふうにしたいですか?
影山:B街区もやることは変わらず。A街区とは異なる規模の会社さんが入ってくるので、そことの繋がり広がりを楽しむのみ、ですね!
白石:A街区もB街区も関係なく、育てていきたい未来は同じだと思うんです。A街区のフルタイムやナイト&ホリデーという働き方、個室を使い倒して生まれる文化。そこに、B街区に入居いただく企業さんの色も含めて、SYCLらしさを作っていけるといいなと思います。
そして、SYCLへの帰属意識や、下北沢で働くことの心地よさを感じていただき、いっしょに挑戦できる環境を育てる。存分に「遊ぶ」と「働く」を楽しんでもらいたいなと思います。
編集後記

SYCL by KEIOとヒトカラメディアのオフィスはご近所です(徒歩1分)。
毎日、下北沢に通っていますが、ミカン下北がオープンして以来、駅を降りてからオフィスまでの道のりが本当に賑やかになりました。
ミカン下北を飲み歩きしていると、ふと店員さんからSYCL by KEIOの話が出てくることもあります。
「ミカン下北という下北沢の新しいランドマークを、これからどう盛り上げていこうか」と、ときどき店主さんが集まって、妄想会議(という名の作戦会議)を開いているんです。
ただの働く場所ではなくて、街の活気のエンジンにもなっているSYCL by KEIO。この空間には、街の未来を考えるワクワクが詰まっているようにも感じます。
下北沢という街をフルスロットルで楽しみ、それを「働く」に転化する。
そんな働き方に興味があるかたは、ぜひチェックしてみて下さい。
参考リンク:
取材・文/石倉まさたか
写真/Ayato Ozawa
編集/ヒトカラメディア編集部
ヒトカラメディア
プロジェクトメンバー





