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2022/5/16

【オフィスレビュー】六本木に生まれた、すこやかなワークプレイス「Kant. co-office」

今回は、2022年4月にオープンしたシェアオフィス「Kant. co-office」のレビューをお送りします。

Kant. co-officeは、「Social Office」をコンセプトとしたコミュニティ型シェアオフィス。ヒトカラメディア・Noum・The Youthの3社でプロデュースした複合施設「Kant.」内にあります。キッチンやフォンブースを備えた140坪相当の共用ワークスペースと、10社分の専有個室フロアの2フロア構成で、通勤スタイルとテレワークを併用するアフターコロナ時代の働き方を実現しやすい環境をつくりつつ、社員間や複数の企業間でゆるやかなコミュニケーションが生まれる仕掛けが散りばめられています。

また同ビル内のカフェ&ミュージックバーラウンジ「Common」や、ワークラウンジ「Kant. WORKLOUNGE」との掛け合わせから生まれる体験の広がりにも注目したいところです。

では、Kant. co-officeの全貌を見ていきましょう!

ヒトカラメディア
プロジェクトメンバー

    テーマは「すこやかに働く」。ビル一棟リノベされた新しいワークプレイス。

    最寄り駅は、東京メトロ日比谷線と都営大江戸線の2路線が使える「六本木」駅。

    Kant. co-officeは、六本木交差点の出口から徒歩1分程度の場所に位置します。

    レンガ調タイルが特徴的なビルエントランスなので、きっと誰もがパッと目につくはず。1Fのカフェ&ミュージックバーラウンジ「Common」の賑わいも程よく感じられます。

    ビル正面向かって左側に、エレベーターホールがあります。

    なみなみ形状の手すりはKant.のロゴデザインとお揃い。ファブリック製のフロアビルサイン、背丈の高いグリーンが、従来のビルにはない柔らかで温かい雰囲気を演出しています。

    質感の違うファブリックが重なったフロアサイン。

    Kant.という場所で、多様なワークスタイルを持つ人々が行き交う空間の特徴を表現しているよう。

    階段に置かれたスツールにも注目。再生コルク材が使われています。

    くっきり明るくて、あたたかみのある空間。目的や気分にあわせて場所を選べるワークスペース。

    4Fのエレベーターを降りると、Kant. co-officeの特徴でもある大きなワークラウンジがガラス越しに広がります。

    ワークスペースはこんな感じ。レモン色の天井が新鮮です。

    天井の色や木の建具などの雰囲気も相まって、あたたかみのある雰囲気に仕上がっていますが、カフェよりもくっきり明るいのが嬉しいポイント。作業もしやすいです。

    メインとなるワークデスクは、丸いテーブル、正方形のテーブル、そしてハイテーブル。バラバラの角度で設置されているので、毎日違った視点で仕事をすることができます。

    シーンに応じてデスクのレイアウトも変更できます。

    4つのテーブルをつなげてチームで仕事する日を設けたり、各々で悠々自適に作業したり。日々の仕事にメリハリをつけられそうですね。

    さらに奥には、ベンチソファ席も。ビルが大通りに面しているので、日当たりはかなり良好です。

    メインのワークスペースから1段あがるとリラックススペース。

    キッチンを囲むように、ソファやチェアが設置されています。

    この壇上のメインは、角材を積み上げたようなデザインのキッチン。

    このキッチンは、国産木材の活用によって森林再生やCO2削減を実現するプロダクト「MOCTION」を活用しています。

    よく見ると、キッチンには「27kg -CO2 OF TOKYO’S SKY」の刻印が。このキッチンに使用されている無垢材で、27KgのCO2が貯蔵されているようです。

    キッチンの背後にあるオーバル形状のボードには、山脈のようなペイントが施されています。

    このボードは簡単に取り外して、ホワイトボードとしても活用できるそう。

    キッチンで軽食を準備して、ソファでブレスト。そんなシーンが生まれそうですね。

     

    フォンブースも完備。作業に没頭するためのワークスペース。

    4Fには、ワークラウンジとは別に、作業に集中できる空間が用意されています。

    窓面には、デスクごとに空間が仕切られた集中ブース。

    チェアの背面にはロールスクリーンが設置されているので、目隠しすることも可能です。PCの画面を覗かれるリスクがある作業のときでも、しっかり視線を守ってくれます。

    また、ZOOMや電話での商談に集中したい場合は、完全個室のフォンブースも活用できます。

    フォンブースは予約も可能です。

    圧迫感からオサラバ。箱庭が広がる専有個室フロア。

    つづいて、5F。このフロアには、企業ごとの専有個室が並びます。

    ……と言いつつ、エレベーターを降りると、グリーンの多さにびっくり。箱庭のような空間が広がっています!

    よく見ると、床に直接苔が広がっていたり、天井に蔦が回っていたり。けっこう自由気ままな姿をしているので、オトナでも心がときめくんじゃないかなと思います。

    フロアの奥には、フォンブースが4室設けられています。

    通路にはちょっと角度がついていて、単調さを軽減しています。壁ごとに、色がほんの少しだけ違うのもポイント。ペールカラーが基調になっていて、やわらかな印象です。

    専有個室エリアは、7席個室、4席個室、3席個室の3タイプがあります。

    もちろん、この個室部分に加え共用スペースを使えます。基本はABW(Activity Based Working)スタイルで仕事ができるラウンジに加えて、プライバシーが守られた固定席も一定数用意があるという条件は、まさにハイブリッド型の働き方が求められるこれからのオフィスのカタチと言えるでしょう。

    7席個室は窓に面してデスクが並んでいるレイアウト。ゆったりとしたレイアウトなので、自由に家具を持ち込んで働き方に合わせてカスタマイズして使えそうです。

    4名個室と3名個室はこんな感じ。デスクは横並びのレイアウトです。こちらも、自由に家具を持ち込める余裕があります。

    チェアの色と収納什器の色が揃っていて、キュートですね。

    フロアには、専有個室と並んで8名用の会議室が1室、4名用の会議室が2室設けられています。

    各会議室にはモニタが準備されているので、会議もしやすそう。

    事前に予約して利用するスタイルです。

    実際にヒトカラメディアの全社会でつかってみました。

    Kant. co-officeは、全社会などの利用も想定した空間設計がされています。

    「じゃあ、月イチのキックオフで使ってみよう!」

    ということで、ヒトカラメディアで実際にKant. co-officeを使ってみました!

    総勢40名あまりが参加するヒトカラメディアのキックオフ。

    うち数名はリモートで参加するという、まさにハイブリッドなワークスタイル時代の全体会議といっても間違いないでしょう。

    ワークスペースのデスクを移動して中央に大きなスペースをつくり、備え付けのプロジェクターでスライドを投影。

    BGMの音量を少しだけ下げて、備品のマイクシステムで各チームがプレゼンをしました。

    設営にかかった時間は15分くらいでした。

    ハイテーブルの移動に6名くらいの人手が必要でしたが、それ以外はスムーズに設営できたと思います。

    空間のキャパシティも十分。後列のメンバーはハイチェアに座ったり、立ってプレゼンを聞いたり。画面が見づらい、という声もなかったので良かったです。

    キックオフが終わると、ちょっとした歓談タイム。

    キッチンを囲んで軽食をとったり、最近の活動を報告しあったり。直近のイベントに備えてブレストしているチームもいました。

    それぞれが干渉しすぎず、やりたいことを思い思いに実施できているようで良かったです。

    働くシーンのバリエーションを増やしてくれる1Fのカフェと、2F&3Fのワークラウンジ。

    Kant.を語る上で外せないのが、「Common」と、「Kant. WORK LOUNGE」の存在です。

    1FのCommonは、「食と音楽とアート」を軸とした2022年5月26日にオープンを控えているカフェ&ミュージックバーラウンジ。

    ヘルシーなブランチ、バリスタが淹れるコーヒーは、日々のワークスタイルにほっとひとときを与えてくれる欠かせない存在になりそう。

    夜には、ディスコやR&B、ヒップホップやジャズなど、ジャンルを問わないさまざまな音楽が流れる場となるとのこと。

    六本木という様々なカルチャーが交錯する街と、「食と音楽とアート」の組み合わせは、とても相性が良さそう。この場が、あらたなクリエイティブの着火剤になる予感さえします。

    2Fと3FにあるKant. WORK LOUNGEは、マンスリーの会員プランで利用できるワークラウンジです。

    「木の温もりと野山を思わせる豊かなグリーンに囲まれて、のびやかに働く。」

    このフレーズがまさにしっくりとくる、流線的でのびやかな空間設計。そして、目に飛び込む生きたグリーンがとても印象的です。

    2Fは、営業時間中いつでも利用できる「BASIC」に加えて、週末と平日夜に利用できる「Night&Holiday」、学生限定の「Youth」の3つの利用プランをご用意。ミーティングルームやフォンブースも完備し、ドロップインでも利用可能です。

    3Fは、固定デスクと固定ブースで構成されていて、毎日働けるワークプレイスを求めている方や定期的にチームで集まるスタイルの方におすすめのフロア。少人数固定デスクは1名〜最大10名まで、固定ブースは4名〜最大7名までと、チームのサイズにフィットするプランを選んで利用できます。

    Kant. WORK LOUNGEでは、毎朝の美味しいコーヒーサービスや仕事合間に集中力を高めるメディテーション、ヨガなど、心と体のバランスを調える Kant. WORK LOUNGE オリジナルのサービス・アクティビティも計画だそうです。

     

    Kant. co-officeは、”ご近所付き合い”から自社らしい働き方を見つけるワークプレイス

    Kant. co-officeの企画と運営を担当するヒトカラメディア PMチームの伊藤さんと山下さん、設計チームの松原さんに、今後の展望を聞いてみました。

    (写真左:企画担当 山下さん、写真中央:運営担当 伊藤さん、写真右:設計担当 松原さん)

    山下:

    Kant. co-officeがオープンして、しばらく自分自身もここで作業をしていますが、明るくて緑も多く、都心なのに少しほっこりした気分で仕事ができています。

    これから1Fのカフェ&ミュージックバーラウンジ「Common」がオープンすることを考えると、まさに隠れ家的な雰囲気のワークプレイスになるんじゃないかなと。

    Kant. co-officeで働く人は、朝コーヒーを飲んで、明るく緑豊かな空間で働き、夜は1Fで軽くお酒を一杯。こんなふうに、のびのびと「すこやかに働く」1日をおくっていただきたいですね。

    伊藤:

    そうですね。加えて言うと、1日にメリハリが出るところもKant.らしいなと思います。

    ただ1つの机でパソコンの画面に向き合って作業するだけじゃない。ビル全体をワークプレイスと見立てて、気分転換やブレスト、食事は1F、ミーティングは5F、集中作業はフォンブース、節目で4Fのワークスペースで全体会議。

    こんな具合で、シーンに応じて場所や使い方を変化させて働いてほしいですし、そういった提案もしていきたいと考えています。

    松原:

    4Fのメインとなるワークスペースは、設計段階ではフレキシブルレイアウトスペースと呼んでいました。

    通常のデスクワーク、全体会議といったシーンだけでなく、もっといろんなバリエーションで活用できるよう工夫を凝らしました。

    カーテンをつかってゾーニングしてチームで作業できる空間をつくったり、ホワイトボードを活用してワークショップをしたり。

    使い手によって、想定よりも化ける空間になったんじゃないかなと。

    伊藤:

    あとは、他のフロアとの行き来のなかで、co-office入居者だけじゃなく1階のスタッフとか他フロアのスタッフと何気ない挨拶をしたりして、豊かなつながりを感じられる雰囲気になるのかなとも思いますね。

    山下:

    Kant.がきっかけで、新たな知人や友人、仕事のパートナーが増やしてほしいですね。

    六本木という街の中で、ビジネスとカルチャーの両方がある場所として、より濃い繋がりを生んでいけると良いなと思っています。

    伊藤:

    これからどんな仕事をしたいか悩んでいる若い人たちが、Kant.で働く人たちの刺激を受けることで、これからの働き方について考えるヒントをもらったり、話しているうちそのままKant.でインターンしちゃったり。

    こんな状況が実現すると最高だなと思います。

    松原:

    5Fの個室専有フロアは、企業ごとに色が出せるよう余白を持たせた空間に仕上げました。

    ただ個室が並んだような感覚にならないよう、少しだけ愛嬌が出るようにしています。企業ごとの色を肌で感じられるご近所さん的なコミュニケーションが生まれるといいなと思います。

    山下: 

    Kant. co-officeにはコミュニティマネージャーが滞在します。

    なので、シナジーのある関係が生まれる場を温めていければなと。ご近所付き合い的なコミュニケーションの繋がりを楽しんでいただければ嬉しいです。

    伊藤:

    ウィズコロナやアフターコロナの文脈でオフィスの必要性が問われているタイミングですが、これからオフィスを持とうか、どんな働き方がしたいか、と悩んでいる企業さんには、ぜひKant.を知っていただきたいです。

    まずは、お試しで1年間。そうすれば、自分たちらしい働き方を見つけていただけるんじゃないかと思います。

    私たちも、理想の働き方探しに設備面だけでなく、さまざまなサポートもご提供させていただきます。


    編集後記

    Kant. co-officeのホームページには「セミクローズドなコミュニティ型シェアオフィス」というキャッチコピーが掲げられています。

    これは、「すこやかに働く」というビル全体のコンセプトのもと、Kant. co-officeが見出したワークスタイル。入居する自社以外のメンバーとの関わり合いの中で、共通の趣味や同郷の知り合いができたり、同じ職種同士で勉強会を開いたり、協業が生まれたり。

    自社だけに閉じたオフィスからはなかなか生まれづらい「非連続な何か」は、都心だから実現しやすい「すこやかな働き方」とも言えそう。多種多様なビジネスとカルチャーが交わる六本木で、これからの新しい働き方・働く場のあり方を一緒に考え、実験しながら作ってみませんか?


    参考リンク:

    取材・文/石倉まさたか

    写真/Kazuo Yoshida、Hyo Yikin

    編集/ヒトカラメディア編集部