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2023/12/26

イキイキと働く人のための景色をつくる、 コミュニティマネージャーという仕事

シェアオフィスやコワーキングプレイスなどの施設運営やコミュニティマネジメントを手掛けるのが、ヒトカラメディアの「コミュニティサクセスチーム」。働き方も働く場の在り方もますます多様化する今、コミュニティサクセスチームでは日々どんなふうに働く人たちと向き合い、コミュニティを育んでいるのでしょうか。コミュニティマネージャーとして活躍する二人のメンバーにその仕事について訊いてみました。

1. コミュニティマネージャーの基本

――まずは、コミュニティマネージャーとして日々行っている業務について教えていただけますか?

影山直毅(以下「影山」):大きく分けると、やっていることは2つあるかなと思っています。ひとつ目はワークプレイスの基本的な運営と管理です。清掃や備品、会議室などの管理をはじめ、入居を希望する方からのお問い合わせを受けるところから、内覧のご案内、入居手続き、入居時のガイダンス、入居後も不自由なく使っていただくためのサポートを常時行っていくことですね。こういったワークプレイスって運営の状況や環境が生き物のように変わっていくので、その状況に合わせてオペレーションやルールを見直したり、アップデートしていくことも大事です。あとは、ワークプレイスの情報を外に届けるために、SNSなどを使って情報発信することも僕らの仕事です。

――もうひとつはどんなことでしょうか?

 

影山:ここでは分かりやすく「コミュニティ醸成」と書いているんですが、ワークプレイスの会員さんとちゃんとコミュニケーションを取り、皆さんがどういった方でどういう仕事をして、今忙しいのか忙しくないかっていう、プロフィールからリソースまでを把握できるようにしています。そのうえで、会員さん同士が繋がったり、情報交換したり、一緒に新しいことを生み出していけるような状況やキッカケ作りをする、ということですね。半年後、1年後に“ここでどういう状況を生み出したいか”を常に意識しながら、そのためのアクションプランを練り、それに向かって走りつつ定期的にアップデートをかける、ということを日々やっています。

 

白石優美(以下「白石」):コミュニティマネージャーの仕事を分かりやすく説明するためにこの2つに分けていますが、ひとつ目のワークプレイスの運営業務さえも、私たちはコミュニティ醸成のひとつの手段として使っている、という感覚がありますね。ガイダンスもそうですし、会員さん向けのマニュアルをひとつ作るにしても、全部この場所のコミュニティ作りにどう寄与できるのかを軸にしながら仕事をしている感じです。そういう意味では、他のワークプレイスやシェアオフィスなどに比べて、コミュニティというものを圧倒的に考えているのがヒトカラメディアのコミュニティマネージャーかもしれないですね。

2. イキイキと働く人のための、3つの導線

――最近、コミュニティマネージャーの仕事について“導線”という言葉を使って話されていたのがすごく興味深かったです。

 

影山:ちゃんと言語化できていない部分はまだあるのですが、働く場におけるコミュニティマネージャーとは、その場所から生み出したい状況を常に描き続けながら「働く場」「チャレンジできる場」「事業成長に向かえる場」それぞれにおける導線を作り育む仕事なのかな、というのが現時点での僕の答えです。

「働く場における導線」というのは分かりやすく施設のハードにおける部分のことで、気持ちよく、居心地よく働ける環境を作るということですね。ワークスペースにおいてそれは第一に大切にしなければいけないことだと思っています。そのうえで、最初はどんな人かも知らない会員さん同士がだんだん仲良くなって、繋がりが出来てくるとワークプレイスへ行くのも楽しくなると思うので、そのための繋がりを作るというも「働く場における導線」の中でコミュマネに必要とされる要素だと思います。

「チャレンジできる導線」というのは、会員の皆さんの中にある“やってみたい”をいかに引き出すか、ということですね。すでにやってみたいことがあるなら、それにチャレンジできるように人やアセットと繋いだりする。現在、僕らで運営を行なっている下北沢のワークプレイス『SYCL by KEIO』では“誰かのやってみたいが街と繋がる”というコンセプトを掲げていますが、人のチャレンジを見ていたら感化されて「自分もやってみようかな」って後押しされるような。そういう導線を作れたらいいなと思っています。

「事業成長に向かえる動線」。これはシンプルに、会員さんの会社が採用に困っていたら支援したり、事業が成長していく中で僕たちができることをやっていく、応援していく、ということですね。さらに、コミュニティにいる会員さん同士が互いに支援し合える関係性が作れたらいいなと。この3つの導線のなかでコミュニケーションを取りながら“コトが生まれる土壌”を作っていくのがヒトカラメディアのコミュマネの役割なんじゃないかなと思っています。

3. どんな人がコミュニティマネージャーに向いている?

――コミュニティサクセスチームでは、ワークプレイス『SYCL by KEIO』のほかに、これまでどんなプロジェクトを手掛けてきたのでしょうか。

 

影山:自社オフィスの隣のスペースをシェアオフィスとして運用したいという企業さんの支援をしたり、オフィスだけではなくヒトカラメディアで運営している「つながりキッチンPONY」というシェアキッチンの企画運営などもしています。

 

――2024年はかなり大規模なプロジェクトが始まりますね。

 

影山:そうなんですよ。スタートアップ企業や起業家、そしてその支援者が集い、交流できるような施設のご相談が増えてきています。拠点数も規模も増えてくるので、手探りで未知なことも多いですが、ここでのコミュニティの在り方を根っこから考えてしっかり積み上げていきたいですね。今後も運営やプロデュースを担う場が少しずつ増えていって、それぞれの場所で求められることもアプローチの仕方もますます違ってくると思いますが、コミュニティマネージャーがそれぞれの場所でしっかりと役目を果たしながらも、そこで発見したことをチーム全体でシェアし、良い循環が生まれるチームを作っていきたいなと思っているところです。

 

――どんな方がコミュニティマネージャーに向いていると思いますか?

 

白石:最近思うのは、“前を向ける人”ですかね。細かな業務もそうですし、会員さんとのコミュニケーションにおいてもそうですが、その場やそこにいる人、物事に対してプラスに捉えて「よくわかんないけどやってみようか」とか「全然知識ないんだけど、応援したい気持ちがあるから応援してあげよう」と思えて行動に移せる人。前に進む力が強いというか、進めていく力がある人。スキルや知識より以前に大切なこととして、そういった部分はこの仕事において大前提なのかな、と思っています。

 

影山:”景色をつくる”というか、鳥のような高い視点でその場を捉えて、そこにある景色を楽しめるかどうか、というのも大事かもしれないですね。ある瞬間、仕事にめっちゃ集中している人もいれば、ここで仲良くなった人と楽しそうに喋っている人もいる。そういう景色を見た時に「なんかこの感じいいな」と思える人はこの仕事を楽しめると思うんですが、もっと言うと、そういう時にその中に自分も入った方が良いのか、入らない方がいいのか、いろんな選択肢を想像できる人はすごく向いている気がします。

――最後に、おふたりがこれからコミュニティサクセスチームで取り組みたいことなど、今後の展望を訊かせていただけますか。

 

白石:今は、施設の立ち上げと同時に運営メンバーとしてプロジェクトに入るケースが多いですが、そうではなく、たとえば会社など既にある組織の中にコミュニティマネージャーとして入って行ってチームや組織の価値を上げていく、ということにも興味があります。チームビルディングやシステムコーチング的な仕事かもしれないですが、さまざまな場所でコミュニティマネージャーという仕事の可能性を探っていきたいですね。

 

影山:ワークプレイスを運営していると、会員さんの事業が順調に成長してワークプレイスを卒業していく(=自分のオフィスを構える)という場面にちょくちょく遭遇するんですが、ヒトカラメディアのオフィス仲介事業や内装デザインを手掛けるチームとの連携ももっと強めて、次のステップも支援できるようになりたいですね。それから、僕らはソフトプログラムの企画/運営もやっているので、皆さんがチャレンジする舞台やチャレンジしてみようと思えるキッカケ作りももっと仕掛けていきたいです。コミュニティマネージャーの仕事をチーム内だけに留まらせることなく、ヒトカラメディア全体で循環型の価値提供をどんどん繰り出していけたらと思っています。


編集/ヒトカラメディア編集部