• HOME
  • navigate_next
  • ヒトマガ
  • navigate_next
  • 居心地も刺激もある。人と街のワークプレイス『SYCL by KEIO』入居者インタビュー

  • PROJECT

access_time

2023/6/30

居心地も刺激もある。人と街のワークプレイス『SYCL by KEIO』入居者インタビュー

昨年春、下北沢駅の新施設『ミカン下北』内にオープンしたワークプレイス『SYCL by KEIO』。入居メンバーが『ミカン下北』内のテナントの採用活動を手伝ったり、コラボレーション商品を開発したりと、開業からわずか1年にも関わらず、ワークプレイスを飛び出した取り組みや実験が同時多発的に生まれています。そんなSYCLを実際に利用されている入居メンバーの方は、どのような思いでジョインし、日々利用されているのでしょうか。今回は、この場所をオープン当初から利用いただいている2人の入居メンバーをお迎えして、開業からの1年を振り返りながら、改めて出社して働くことや、SYCLと下北沢の密なる関係について語っていただきました。

1.“出社”が叶えてくれるもの

▲株式会社YOAKE 代表取締役 山田 翔大 様(中央)、亀岡 利寛 様(右)

――山田さんはSYCLのオープン当初より入居されていますが、経営されていらっしゃる会社のメンバーが続々と増え、少し前にフリーアドレスの席から4名使用できる個室の方へSYCL内で移られましたね。独立した事務所ではなく、SYCLの個室にしようと思った理由はどんなところにありますか?

株式会社YOAKE・山田翔大 様(以下「山田」):いろいろな価値観に触れながら仕事ができたり、人との出会いがあるのがこのSYCLの価値だと思っているんですね。外で事務所を借りるという選択肢もあったけれど、その価値の方が大事だなと思って、引き続きSYCL内で個室を借りることにしたんです。

 

――山田さんは、最近会社のメンバーに改めて出社をリクエストしていると伺いました。そこにはどういった思いや考えがあるんですか?

 

山田:まだちょっとリモート癖が治らず、100%出社っていうわけではないんですが、チームワークや心理的安全性みたいなことを考えると、たとえば「この人ってこういう人なんだ」とか「こういうことを言ってもいいんだ」という感覚は、画面越しではやっぱり分からないと思うんですね。打ち合わせにしても、時間になったら「さぁ、打ち合せやりましょう」じゃなくて、それ以外の話や情報が大事なことって少なくないですよね。なので、はじめは週1回でもいいからオフィスに来て、会社のメンバーと話したりランチに行ったりして、お互いにどういう人なのかっていうことを知りながら仕事ができるといいよね、と話しているところです。

 

――同じ会社のメンバーもそうですが、SYCLでは入居者同士が普通に挨拶したり会話したりしているのをよく見かけます。他のコワーキングスペースやシェアオフィスではなかなか見ない光景ですよね。

 

山田:そうですね。話すだけじゃなくて、僕はSYCLで繋がった方にWEBサイト制作の依頼をいただいたこともあります。「壁打ち相手になって欲しい」と言われることもけっこうあり、逆に僕も分からないことがあると、その分野で活躍されている人などに聞いたりしています。そういったことが僕だけじゃなく自然に行われているのがSYCLだし、そこでの発見や出会いは本当にありがたいですね。

 

――亀岡さんはナッツを扱う事業をされていらっしゃいますが、その広報をお願いしている方とはSYCLで出会ったとか?

 

亀岡利寛 様(以下「亀岡」):そうなんです。事業を始めたばかりでSNSの運用をどうしようかなと思っていた時にSYCLのメンバーでPRやインスタグラムの運用をされている方と出会いました。しかも、ナッツが好きでウェルビーイング系のプロダクトへの感度がすごく高い方で。すぐに「じゃあ、よろしく!」という話になりました。

         

2. 雑多だからこそ生まれる居心地の良さ

――亀岡さんは自宅を事務所にしていたところからSYCLへ移られて、仕事や働き方にどんな変化がありましたか?

 

亀岡:まず、下北っていう街に刺激をもらっています。都心のオフィス街は、街とかビルによって業種や業界が偏ったり同じくらいのフェーズのスタートアップが集まっている場合がありますが、下北って本当に雑多なんですよね。大学生からおじさんおばさん、フリーランスの方、バリバリやっている方、本当にさまざまで、それがやっぱり面白いんじゃないかなと思っています。だから気を遣わなくていいし、そういうのが良さなのかなって。

 

――その中にあるSYCLはおふたりにとって、どんな場所になっていますか?

 

亀岡:もはや“家”のようになってきているかもしれないです(笑)。ものすごく人を呼びやすい家。(白石)優美さんはオカン。もしくは寮母さんみたいな存在です。

 

『SYCL by KEIO』コミュニティマネージャー・白石優美(以下「白石」):今年のお正月はSYCLのキッチンでみんなでお汁粉を食べたりして、「これでテレビで駅伝ついていたら完全に親戚だね」とか話してました(笑)。

もちろん、みんなで使う場所なので設定しているルールはありますが、必要以上に「こうしなきゃいけない」とか暗黙のルール、一部の人だけが盛り上がるような雰囲気はないし、みんなが自由に自分の使いたい時に使いたいように使ってくれています。おすそ分けやお土産を持ってきてくださる方も多いですね。

 

亀岡:たぶん、携わっている仕事の領域がみんな割と遠いから良いのかもしれないですよね。属性が近いと、仕事をする上でお互いに気になっちゃうことがあるかもしれないけど、属性が遠くて普通だったらあまり出会えないような人が多いから、それを面白がれるし新しい展開があったりする。でも、SYCLに友達をもっと呼んできて入居してもらいたいという思いはすごくあります。ここの魅力はまだまだ知られてないなと思っていて。

 

白石:すでにおふたりも紹介いただいて入居してくださっているのに、まだ連れて来てくださるんですか!?

 

亀岡:もっと呼びますよ(笑)。渋谷や丸の内の方がビジネスの匂いがするから、みんなあっちの方へ行きたがるんですよね。もちろん向こうの良さもあると思うけど、こっちも良いんだよ!ということを、事あるごとに必死に伝えています。

3. “暮らす”と“働く”が密接している街、下北沢

白石:良い機会をいただいたので改めて聞いてみたいのですが、亀さん(亀岡)も(山田)翔大さんも、正直、家でも仕事ができるっちゃあできると思うんですね。でも、おふたりとも毎日SYCLへ出勤されています。毎日、朝来て夜まで仕事をして帰られます。それはどんな意識でそうされているんですか?オフィスへ出勤するような意識ですか?

 

山田:そうですね、僕の場合は家だと仕事に集中できないというのがひとつと、もうひとつは子供が通う保育園も自宅も下北沢近辺にあって、“下北沢で生活をする”というものの中に“働く”が内包されているようなイメージで毎日を過ごしています。自分で会社を経営しているということもあり、生活することと働くことをあまり区別して考えていないようなところがあります。で、それって下北だからできているような気がすごくするんですよね。

 

白石:それすごくわかります。SYCLのメンバーはこの付近にお住まいの方も多くて、奥さんも旦那さんも仕事の手が離せない!という時にお子さんを連れてSYCLへいらっしゃる方がたまにいるのですが、メンバーはみんな優しく見守ってくれています。

 

山田:僕も何度も子供をここに連れてきています。生活の中に“働く”もSYCLもある、みたいな人は僕だけじゃない気がしますね。

 

白石:子供たちが大人の働いている場所で親の働く姿を見られる経験って、たぶん他のシェアオフィスやコワーキングではあまり出来ないことだし、それが日常的に選択できるのって、やっぱり寛容で優しさしかない世界ですよね。翔大さんが言うように、それは「生活」「働く」「暮らし」が全部密接している街、下北だからこそ見られる景色なのかなと思います。

4. 街をフィールドに、SYCLの輪を広げたい

白石:SYCLの今後の課題として考えているのは、皆さんがここを卒業してからの事なんです。会社の規模が大きくなったり人数が増えてきたりすると、SYCLでは収まりきれなくなってどうしてもここを離れなくちゃいけない時が来るんですよね。それはとても喜ばしいことではあるんですが、そこで完全に卒業してしまうのではなく、下北沢という街もSYCLのフィールドと捉えて、街の中でサイクルをまわしたりニーズに合わせて展開することが出来ないだろうか?と。

 

亀岡:“渋谷に行っちゃう問題”ですよね。入居した当初はひとりでフリー席にいた方が個室を持って、2名個室、4名個室とだんだん大きくなっていって巣立つ時が来る。会社や事業の規模が大きくなるのはメンバーの間でも喜ばしいことですけど、確かに寂しいですよね。

 

白石:そうなんです、単純に寂しい(笑)。街全体を大きいコミュニティとして、SYCLの輪がどんどん広がっていって、下北のあちこちにSYCLの卒業生やメンバーが活躍できる場が生まれるといいなと思っています。街にも寄与できるし、メンバーにとっても我々にとってもWin-winというか、さらに良い相乗効果が生まれそうな気がしているんです。

 

――その“村化”していく感じすごく良いですね。「そのことだったら、あそこの○○さんに聞いてみたらどう?」みたいな会話がSYCLを中心に生まれて広がっていく。

 

白石:そうそう、そんなイメージです。最近、実際に街の人から「SYCLにこういうことできる人いる?」と聞かれることも増えてきたんですが、そういうリクエストに対して大体応えられるくらい多彩なメンバーが揃っている、というのがSYCLの自慢です。よく“リクルート出身”とか言われたりしますが、そんな感じで”SYCL出身”の方々がますます活躍してくれるとうれしいなと思っています。

● 京王電鉄×ヒトカラで仕掛ける、商業施設×ワークプレイス×街の可能性

● 「SYCL by KEIO」コミュニティで起きている5つのコト


編集/ヒトカラメディア編集部