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2025/4/21

チーム力向上に寄与するオフィスとは? 〜働き方の選択肢を増やし、結束力を高める空間づくりを実現した増床プロジェクト

WEB・クラウドシステムの開発に加え、AIシステムの開発を行っている株式会社シティ・コム。これまで、東京・新宿のオフィスビルにワンフロアでオフィスを構えていましたが、2024年末、同ビルの別フロアを借りてオフィスを増床しました。このプロジェクトをサポートしたのがヒトカラメディアで、主にオフィスの内装デザインを担う半沢と、プロジェクトマネージャーの佐藤です。入社3年目にも関わらず、このビッグプロジェクトを任されたシティ・コムの臼井様と一緒に、新しいオフィスフロアができるまでを振り返りました。

1.課題を模索する中で、新しい風を吹き込むプランを提案

ーーシティ・コムさんは既に、このビルの33階に約200席のデスクがあるオフィスを持っています。なぜ、増床することになったのでしょうか?

シティ・コム/臼井 美帆 様 (以下、「臼井」):弊社はいま急成長のフェーズにあり採用を積極的に行っていて、毎年50人ほど採用しています。そのため、現在の33階のオフィスだけでは近い将来、席数が足りなくなることがわかっていました。ずっと別フロアが空くのを待っていたのですが、昨年の夏頃に31階の半分が空くことがわかり、そこを新たに借りることになったのです。

▲株式会社シティ・コム 臼井 美帆 様

ーー増床プロジェクトは、臼井さんが一人で担当されたのでしょうか?

臼井:そうですね。上司に意見を求めたり、相談に乗ってくれるメンバーはいましたが、実際にプロジェクトに携わったのはほぼ私ひとりでした。私は新卒でこの会社に入り今年で4年目になりますが、たまたま案件を担当していなかった時期だったということもあり、このプロジェクトの担当者に突然抜擢されて・・・といっても、特にオフィスづくりに携わった経験があるわけではなく、なぜ私なのだろうと(笑)。大きな金額が動くプロジェクトですし会社の雰囲気も決まってしまうため、ものすごくプレッシャーを感じました。

ーー31階をどのような場所にするのか、最初はどんな構想を持っていたんですか?

臼井:実はあまり構想は持っていなかったというか、これまで使っていた33階に大きな課題があったわけではなかったんですね。シンプルに席数を増やしたいというのと、増えるのであれば33階とは差別化した方がいいのかな・・・とぼんやり思ってはいましたが具体的な構想やアイデアはなく困っていました。

ヒトカラメディア/半沢 広道(以下、「半沢」):実はそこが僕らとしても一番難しかったところです。現状のオフィスや組織に大きな課題があるわけではないので、そこに対してどうアプローチすべきか、33階とどう差別化すべきかは、かなり悩みましたね。
現状のオフィスは33階にあり、増床は同フロアではなく31階という離れた場所でしたので、まず、フロアが別れてしまうということをポジティブに捉え、それぞれのフロアに対して異なるテーマを設定することで、働き方の幅、選択肢、変化を増やせるなと思いました。大袈裟に言うと異なる場所に拠点を設ける時に近いと言いますか・・・。そういう視点を持ち合わせたうえで、どうすればここで働かれる方々の満足度が上がり、良いパフォーマンスが発揮できるかなと考えました。
それで考えたのが、さまざまバリエーションの席を配置すること、そして、席のレイアウトも、31階ならではのものを考え、使い方も空気感も33階とはまったく異なるプランをご提案しました。

臼井:内装デザインの依頼先を決めるコンペに参加していただいたのは4社ですが、ヒトカラメディアさんの提案はとても奇抜に感じました。他社の提案はデスクが横並びになった、33階と変わらない普通のレイアウトだったのですが、ヒトカラメディアさんの提案はデスクを斜めやコの字型に配置するなど変わったもので。とても素敵だと思い、迷いなく決めました。また、ヒトカラメディアさんの空気感が弊社と似ていて、フレンドリーだったのも魅力的でしたね。

2.チームメンバーの顔が見え、仕事がしやすい空間に

ーー具体的なプランはどのように詰めていったのでしょうか?

臼井:”バリエーションに富んだ座席を採用する”というヒトカラメディアさんの提案プランを伺って、31階は”チームで仕事がしやすい環境”にできないかと思いました。
弊社では担当するプロジェクトごとにチームを組んで仕事をするのですが、ほとんどが6人1チームになっています。

半沢:その働き方を伺って、31階はチームごとに使っていただくことを大前提にし、相談や雑談が気軽にできる雰囲気を目指しました。ゾーンニングとしては、まず、デスクを島ごとにレイアウトして、1つの島を6〜8人くらいのチームで利用できるようにしました。島と島との間を少し離すことで他のチームを気にせずに、話しやすい雰囲気になったと思います。また、チームの一体感を出すために、デスクをコの字型にレイアウトした場所も。メンバー同士の距離が近く、すぐに相談しやすい空間になっています。
デスクの間に自然な目隠しになるようなグリーンを置いたり、デスクを斜めに配置することで、目の前だけでなくいつもと違う人と目が合うようにも工夫しています。フロア奥の少し奥まっていてコミュニケーションが取りづらい島は、パーテーションを低くして話しかけやすいように。他にも床の色をあえて斜めに色分けすることで、空間のリズム感や遊び心をプラスしました。


臼井:私が一番気に入っているのは、フロアの入口に配置した”やぐら”ですね。ランチなどを食べるリフレッシュスペースが欲しいなと思っていたところ、ヒトカラメディアさんに「こういったものがありますよ」とご提案いただきました。

半沢:私たちは”やぐら”と呼んでいるのですが、屋根があって少しだけ区切られたこの空間は、高さがあるのでアイキャッチになるし、防災設備を妨げることもないので、オフィスでは最近人気なんです。今回はホワイトボードやモニター、真ん中に高いテーブルを置いてオープンミーティングもできる場所にしました。色や素材もたくさんあるため、臼井さんといっしょにショールームに行って実際に見てもらいました。

臼井:実物を見ると思ったより広いし圧迫感もなく、ホワイトボードやパーテーションを動かして自由に使えるところが良かったです。
あとは会議室が足りないのではと思い、4人用のミーティングブースを3つ置くことに。ブースならばオフィスを引っ越すときも解体費用がかからず持って行くことができるので、先を見据えてこれに決めました。

3.大切なのは社員に愛着を持ってもらうオフィス


ーーこれだけの規模の増床を一人で担当するのは、相当大変だったのでは?

臼井:自分で決定しなければいけない事が多かったので、不安やプレッシャーはすごかったです。せっかく作ってもみんなに使ってもらえないと意味がないですからね。

半沢:でも、僕たちとしては、臼井さんが一貫した判断基準をお持ちだったのでとても分かりやすく、有り難かったです。

ヒトカラメディア・佐藤亮一(以下、「佐藤」):そうですね。マテリアルや家具の決断も早かったですね。ただ、大変だったのはスケジュールです。フロアの面積が117坪あり、大半の工事がB工事というなかで、今回はスタートから4ヶ月ほどでオフィスを完成させる異例の工程でした。1回1回の打ち合わせで、その時に絶対に決めなければいけないことを明確にしながら効率よく進めていく必要がありました。

臼井:タイトだったのは申し訳なかったのですが、全体のスケジュールを最初に提示いただけたことは良かったですね。通常業務に加えての増床プロジェクトの作業だったので大変だったのですが、プロジェクトが走り出してからも、毎回今日のミーティングではどこまでになにを決めなければいけないかがはっきりしていたので助かりました。

4.経験を糧に、次に目指すのはオフィスの”移転”

ーー実際に31階ができて3ヶ月ほど経ちましたが、稼働率はいかがですか?

臼井:着実に利用者が増えています。比較的、若手メンバーの利用者が多く、わきあいあいとした雰囲気になっていますね。お昼どき、やぐらのテーブルはいつも満席です。
弊社ではプロジェクトごとにアドレスを作り、仕事をするときはなるべく近くで行うようにしているんですね。1ヶ月ごとにチームで使うテーブルを予約することになっているのですが、31階の”島”のゾーニングとそれが上手くマッチしているようで、プロジェクトチームで31階を使っている様子もよく見られます。

半沢:チームアドレスではなく、”プロジェクトアドレス”ですね。プロジェクトごとで働く場合、メンバーの結束力を短期間で高め、成果をあげる必要があると思うので、オフィス空間も、よりチーム力に効くものでないといけないですよね。”プロジェクトアドレス”のためのプランニングは、今後求められるケースが増えてくるかもしれないので私たちもすごく参考になります。

臼井:プロジェクトチームごとの予約は実際にとても増えていますよ。みんなが使いやすさに気付き始めてるのを感じられて、とても嬉しいです。
33階とは雰囲気も大きく異なるので、個人作業の時でも、仕事の内容や働く気分によって使い分けできるのが良いですよね。私自身も31階にはとても愛着があり、フロア右奥の窓際の席がお気に入りです。

ーー今後の展望などあれば教えてください。

臼井:社員数も着々と増えていますし、いずれ引っ越してオフィスを拡大することになると思います。今回の経験を活かして、ぜひオフィス移転をするときもプロジェクトに携わりたいですね。


 取材・文/酒井 明子