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2024/3/22

“出社UXにこだわったオフィス”が導いた、自分たちらしいハイブリットワークのかたち

プログラミング学習サービスなどを展開するProgate社は、新しいオフィスの構築にあたり“出社UXにとことんこだわった空間”を目指しました。出社時にどんな体験が出来ると良いのか?そのための仕掛けとは? を考えぬき工夫を凝らすことで、オフィス、リモート、メタバース、この3つの本質的な“働き分け”を実現。活発なコミュニケーションが生まれるようになりました。ここでは、そのきっかけとなった移転プロジェクトを、ヒトカラメディアの空間プランナーと共に振り返ります。

ヒトカラメディア
プロジェクトメンバー

1. オフィス、リモート、メタバース。3つの場所で”働き分ける”

――前オフィスに引き続き、今回の移転もご依頼いただきありがとうございました。今回の移転は、前回とはその目的がまったく異なり、オフィスの在り方そのものを改めて再考したいということでしたね。

 

Progate・宮林卓也(以下「宮林」):そうですね。オフィス移転というと、拡大していくのが一般的ですし、今回のように規模を縮小する移転は僕らも初めてでした。ですので、メンバーへの伝え方は慎重になりましたし、どう伝えるか結構考えましたね。前オフィスの課題感をふまえて、やはりオフィスは何かを生み出す場所であって欲しいと思っていましたし、新しいオフィスを自分たちの起点として改めて設定して、みんなが集まれるような場所にしたい、という話をみんなにしました。同時に、リモートワークの生産性をより高めるための環境整備も同時に行おうと思っていることも伝えました。

▲株式会社Progate 取締役COO 宮林卓也 様

――前オフィスにはどんな課題感があったのでしょうか。

宮林:前オフィスを作った時は「オフィスにいても集中して作業したい時があるよね」と思って、集中スペースを作ったり、いろいろな働き方ができるような工夫をしていたのですが、コミュニケーションを取りたいのに取れない状況が生まれてしまう時がありました。何のためにオフィスに来ているんだろう、と。

Progate・山上 愛 様(以下「山上」):せっかくオフィスに来ているのにリモートでやっていることと大して変わらないとか、広い空間にポツリ、ポツリと人がいる状態で話しかけにくいという声もありましたね。新しいオフィスは『Progate BASE』というコンセプトそのままで、作業に集中するというよりは、違う部署の人と話したり、コミュニケーションを取るために来ているという感じがします。個人的にはみんなとの繋がりを感じられるようになったのがすごく嬉しいです。

Progate・島津真人 様(以下「島津」):『Progate BASE』というコンセプトは、僕が移転プロジェクトに関わるようになったタイミングでは既にあったんですが、ホントその通りの空間ができましたし、オフィス、リモート、それからギャザー(※)、それぞれの働き方や使い方を改めて整理して、みんなで共有できたという意味でも今回の移転はすごく大きかったですね。

(※ギャザー/Gather:メタバース上にオフィスやスペースを作り、アバターを使い気軽にチームメンバーとコミュニケーションが出来るサービス)

2. 出社UXにとことんこだわったオフィス

――『Progate BASE』というコンセプトを受けて、空間デザインはどのように考えていったのでしょうか。

 

ヒトカラメディア・辻村茉樹(以下「辻村」):空間のコンセプトとしては、「出社UXにとことんこだわったオフィス」を掲げて、出社した時にどんな体験できるといいのか、そのためにどんな仕掛けがあるといいのか、というのを考えていきました。執務スペースはソファ席や横並びで座れる場所を多くして、構えずにコミュニケーションが取れるように工夫しています。

宮林:『Progate BASE』というコンセプトをどうしたら具現化できるのかを辻村さんと考えていく中で、辻村さんの「今回のプロジェクトでは出社した時の体験にこだわりたい」という言葉にすごくピンときました。

 

辻村:リモートワークの環境づくりにも力を入れているからこそ、週に1回、月に1回出社した時の体験がより良いものでないといけないなと思ったんです。オフィスでしか得られないものを感じてもらいたいなと。

――入口を入ってすぐのところにある大きなカウンターも、そのための工夫なのでしょうか。

辻村:そうですね。この規模のオフィスで、ここまで大きなカウンターはなかなかないと思いますが、実は、執務スペースに入ってすぐの位置にあるのもポイントなんです。いま座っているソファ席との距離も計算してこの位置になっています。たとえば、このカウンターで誰かがコーヒーを淹れていたとして、ソファ席にいる人に「○○さんも飲みます?」って話しかけたり、逆に、ソファ席にいる人がカウンターで盛り上がっている話に座ったまま“乗っかれる”のがこの距離なんです。天板の高さも、ソファとカウンター席で視線がなるべく会うように調整しています。

 

山上:前のオフィスでもカウンターはあったんですが、奥の方にあったので、使わない人にとってはあまり関係のない場所になっていたように思います。でも今は、出社の時も帰る時も確実にここを通ることになるので、それがまた良い気がします。

島津:そうそう。前は奥のエリアで働いている人を引っ張り出すのが難しかったんですが、今は帰り際に捕まえられちゃいますもんね(笑)。

 

辻村:全体的なデザインは、シンプルなインダストリアルスタイルのカフェを意識していたんですが、デザインだけでなく、その中で起こる状況や行動もそれに近いものになるといいなと思っていました。

良いカフェって、感度の高い人たちや個性的な人たちが集まり、テーブルそれぞれで好きな話や時間を楽しんではいるんだけど、同じ空間の中でひとつのポジティブな世界観を作り出していると思うので、この『Progate BASE』もオフィスではあるんですがそんな場所になればいいなと思いながら作りました。

3. リモートコミュニケーションはやっぱり難しい?

▲株式会社Progate CTO 島津真人 様(左)、Corporate 山上 愛様(右)

宮林:リモートコミュニケーションってやっぱり難しくて、コロナが明けてから出社ベースに戻す会社も増えていますよね。「結局、出社しないと何も進まないよね」と言われていたり・・・。でも、僕らの経験を踏まえて今思うことは、コミュニケーションの課題と出社の是非はちゃんと整理して考えないといけないな、ということです。

社内のコミュニケーションに課題を感じている時、その解決方法が出社の頻度を増やしたり管理を徹底することにあるかどうかは、きちんと見極めないといけません。出社には出社時のコミュニケーション法があるように、リモートはリモートで関係性を築く方法が必ずある。どちらにしても、どう設定して、どんな設計するかだと思うんですよね。大事なのは、会社として行きたい方向にちゃんと進んでいるか。そのために、会社のメンバーがどうしたらパフォーマンスを発揮できるのか、そのための環境はどうあるべきなのか。その答えはきっと会社ごとに異なると思うのですが、今回の移転によって僕らがそれを改めて考えることができたことがすごく大きなことだったと思います。

 

島津:ここ最近で、Slackの投稿数もすごく変わりましたよね。「もっと出社を増やしていこう」と試行錯誤し始めた頃に比べて、3倍近く増えています。出社時のコミュニケーションがより良くなりメンバー同士の関係性を築けているからこそ、オンラインのテキストコミュニケーションも円滑になってきた、ということなのかもしれないですね。

                                                                                                    

宮林:今回とても良い場所を作っていただいたので、今後それをどう活用するかもしっかり考えないといけないなと思っているところです。ギャザーも含めて、活動する場所は良い感じに整ってきたので、これらをどう実務に活かしていくか、どんなものを生んでいけるか。そのためにこの場所にどんなコンテンツがあるといいのか・・・。これからも試行錯誤しながらではありますが、みんなでアイデアを出しながら挑戦していけたらと思っています。

【新オフィスの全貌はこちらから】


取材・文/ヒトカラ編集部