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2024/12/17

良いオフィスは”強力な武器”となる。およそ8年で約30倍にオフィスを拡張したナンバーナイン社のオフィス移転ストーリー

デジタル市場における漫画事業を展開する株式会社ナンバーナインは、2024年11月に10期目を迎えたタイミングで、「漫画で待ち遠しい未来(あした)をつくる」へとミッションを刷新しました。同時に、東京・不動前の「東京日産西五反田ビル(以下、西五反田ビル)」にオフィスを移転。この移転プロジェクトをサポートしたのが、これまで約10年にわたりオフィス移転に伴走してきたヒトカラメディアの木幡です。今回は、ナンバーナイン代表の小林琢磨さんをお招きし、これまでのオフィス移転に込めた想いや、新しいオフィスでのこれからについて伺いました。

ヒトカラメディア
プロジェクトメンバー

1. ニーズを捉えた提案で、急成長するナンバーナインのオフィス選びをサポート

――ナンバーナインさんは、創業から今まで5回のオフィス移転をされ、オフィスの規模を約30倍に拡大されています。初めての移転から、すべて木幡が仲介を担当させていただいていますね。

ナンバーナイン・小林 琢磨 様(以下、「小林」):はい。木幡さんには、僕が以前代表を務めていたサーチフィールドという会社の移転から何回もお願いしていて、もう10年来のお付き合いになります。内装工事費を抑えられる居抜きでの入居と退去を希望していたとき、”居抜きオフィスに強い”と評判のヒトカラさんにお声がけしたのが始まりです。

▲株式会社ナンバーナイン 代表取締役社長 小林 琢磨 様

ヒトカラメディア・木幡 大地(以下、「木幡」):そうですね。小林さんがまだサーチフィールドにいらっしゃる時に、移転先のご相談と居抜き退去のご相談をいただいたのが最初ですね。

小林:そうですね。次の入居者をしっかり見つけてきてくださって、新オフィスへの移転ではワークショップも開催していただきました。仲介だけでなく、チームビルディングまで任せられる会社だと感じ、それ以来、オフィス移転の際は必ずご連絡しています。

――これまではどういった理由でオフィスを移転されてきたのですか?

小林:事業拡大に伴う移転がほとんどですね。基本的には「おおむね2年スパンで移転できるように成長しよう」と考えています。堅実な経営を心がけているので、オフィス選びも事業計画に基づき必要な規模を見極めて、コスト面でも納得できる場所を選んでいます。だからこそ、状況に合わせて柔軟に移転を繰り返しているんです。
それができるのは、ヒトカラさんの存在も大きくて。毎回、コストを抑えられる居抜き物件をタイミングよく紹介してくださるのでスムーズに移転できています。

写真:堀ビルの前、約10坪の1Rマンションで創業したナンバーナイン。その後、事業計画を超えるスピードで成長し続け、移転ペースが1年単位になることも。

――長年、木幡に物件仲介をご相談くださっている理由はどんなところにありますか?

小林:僕は堅実なオフィス選びを大切にしているので、無駄に派手なオフィスビルや内装は避けているんですね。木幡さんは、まず、そういった僕の好みに合う提案を最初からしてくれるんです。また、立地や家賃だけでなく、フリーレントや内装工事費なども含め、総合的なコストパフォーマンスを重視した物件を提案してもらえるのも大きなポイントですね。

木幡:ありがとうございます。オフィス移転のトータルコストは、僕が常日頃の提案で意識していることのひとつです。1〜2年後の人員計画から逆算したオフィス選びをされていますが、結果的に事業も採用も好調で予定より前倒しで移転PJが始まることが多かったです。だからこそ、オフィスにそこまで投資する必要はないと考え、コストパフォーマンスの方を重視した物件をこれまで提案してきました。
また、迅速な対応と意思決定がしやすい提案も心がけています。小林さんいつもめちゃくちゃ忙しくされていますからね。最速のレスポンスをするだけじゃなく、忙しいなかでも意思決定しやすいように、「これだ!」と思ってもらえるようなご提案をしているつもりです。

小林:たしかに、やり取りがめちゃくちゃ早く進むなと感じていました。僕は決めたらすぐ動きたいタイプなので、出会ったときからそのスピード感に合わせた対応をしてくださっていることも信頼しているところです。

2. ”予想外の物件”との出会いと、未来への投資

――今回の移転では、94坪の旧オフィスから288坪の西五反田ビルへと大幅に規模を拡大されました。その決断の理由を教えてください。

小林:コスパが非常に良かったのがまず理由としてあります。広さは約3倍になったのに家賃は2倍以下で、めちゃくちゃコスパが良くて。最初は200坪以下の物件を探していたんですけど、西五反田ビルは木幡さんが交渉してくださったおかげで条件も良く、ほかの物件よりも圧倒的にいいなと。
これまでは2年スパンでの移転を繰り返していましたが、「この広いオフィスで、腰を据えて運営できる環境を選ぼう」と今までにない規模の決断をしました。

――木幡さんは、なぜ288坪という物件をご提案したのでしょうか。当初の小林さんからのご要望は”200坪以下”でしたよね。

木幡:決め手は、やっぱり物件の条件と経済合理性です。坪単価が安いだけじゃなく、フリーレント期間が長かったり、非常に良い条件でした。「この物件はナンバーナインさんの事業に良いインパクトを与えられるんじゃないか」と思い、ご提案しました。

小林:この物件に決まる前、174坪の物件へ申し込みましたよね。でも、他社さんの申し込みが先で結局入れず、その後、木幡さんが西五反田ビルを見つけてきてくれました。「さすがに288坪は広すぎるだろう」と思ったものの、実際に内見してみたら「意外といいじゃん!」となって。広さはありますが、結局174坪の物件よりも総コストは安くなりました。

木幡:それに、アルバイトを含めて100名を超えるナンバーナインさんの今の社員数(2024年12月現在)を考えると、174坪では足りなかったかもしれないので、結果的に良かったのかなと。

小林:たしかに、きつかったと思う。また2年持たずに移転することになったかもしれないですね。

――結果、理想的な物件に入居できたんですね。今回の移転は居抜きではなく、内装デザインもゼロから設計されたと伺いました。

小林:最初はこの物件にも居抜きで入るつもりでしたが、内見してみて広さやコスト面は良いと思ったものの、「この居抜きでは使えないな」と感じたんです。社内で話し合った結果、ランニングコストが安くなるのであれば、イニシャルコストを少し高くしてでも新しく内装を作り込もうと決めました。その代わり、最低でも3〜4年間はこのオフィスに腰を据えようと。今回は内装デザインもヒトカラさんへお願いして、しっかり作り込んでいます。

3. 社員が出社したくなる”イケてるオフィス”にフルリニューアル

――内装の構築には約1億円かけ、思いきった投資をされましたね。内装デザインで意識したことを教えてください。

小林:”出社したくなるオフィス”にすることです。僕らは”チームで勝つ”ことにこだわり、みんなが同じ場所で働くことに価値を見出しています。ただ、リモートワークの重要性も理解しているからこそ、月曜日と金曜日は出社で、そのほかの日はリモートでOKというハイブリッドワーク制にしています。そのなかで、なるべく顔を合わせて働いてもらえるように、出社を推奨できるイケてるオフィスを目指しました。
また、出社の意義を高めるために、あえて固定席を採用しています。出社時は、チームでのコミュニケーションや認識の共有が重要だと思っているのですが、広いオフィスでフリーアドレスにしてしまうと話す機会が少なくなり、リモートワークするのと変わらなくなってしまうんですよね。そうならないように、創業当初から固定席にこだわっているし、社員全員分の席を確保するために移転を繰り返しているというのもあります。

――なるほど、そういう理由があったんですね。”出社したくなるオフィス”を作るため、内装業者はどのように選定していきましたか。

小林:今回は大規模なコンペを開催して、ヒトカラさんを含め5社に参加してもらいました。提案書や見積書をいただくだけじゃなくプレゼンの時間も設けて、しっかりと検討しました。

木幡:物件選定に関しては僕にお任せいただきましたが、内装に関してはヒトカラメディアの空間プランニングのチーム(プランニング事業部)が改めてコンペに参加させていただきました。
ヒトカラメディアでは「Evoるオフィス」というコンセプトのもと、ご提案しました。ナンバーナインさんの今後の事業拡大やミッション実現に向けて、ポジティブな変化に柔軟に対応し、進化(evolution)し続けられるオフィスが必要だと考えたからです。社内のプランナーがナンバーナインさんとヒトカラの長い歴史にエモさを感じ、”エモい”に似た響きで覚えてもらいやすい言葉を探していたところ「Evoる」を思いついたそうです。

小林:「エモいな、さすがだな」と思いましたね(笑)。僕らとヒトカラさんには長い歴史がありますが、そのことを一切考慮しなくても、いちばん良い提案内容でした。エントランスの壁に見栄えが良く、コスパも良いウォールステッカーでミッションを掲げたり、必要な席数をしっかり確保しつつもシンプルで機能的な設計であったりと、僕らの要望をしっかりと汲み取ってくださいました。
「Evoる」は社内でもかなり浸透していて、会社の10期目のスローガンを「Evo期」としたほどです。ナンバーナインのカルチャーにまで浸透するご提案でしたね。

――移転後、オフィスへの出社率は期待どおり上がりましたか?

小林:はい、移転前より確実に上がっています。前のオフィスよりもミーティングできる場所が増えたりしたこともあり、リモートOKの日でも7割が出社しているので、移転して本当に良かったなと。今の採用計画どおりに進めば、3年待たずにさらに広いオフィスが必要になります。でも、さすがにここまで内装を作り込んだので、1年半とか2年では出てきたくない! もっと使い倒したいですね。

4. ”チームの一員”であるオフィスと、漫画で待ち遠しい未来を作る

――「漫画で待ち遠しい未来をつくる」という新しいミッションを掲げましたが、このミッションの実現に今回のオフィスはどう貢献できると思いますか。

 

小林:出社率が上がることでチームの一体感が強まったり、オフィスの設備がグレードアップしたことでミーティングの質が向上したりと、”チームで勝つ”ことに対して確実にオフィスが支えてくれていると思うんですよね。
僕らが言う”勝つ”というのは、ライバルを超えていくためにもっともっと高い目標を掲げて達成すること。売上を含めたさまざまな面でさらなる成長を目指すとき、このオフィスがこれからも役立ってくれると確信しています。

木幡:このオフィスで働きたいと思う方は多いはずなので、採用面でもプラスに働けばいいなと。

小林:そうですね。採用活動でも圧倒的にプラスになると思っていて。僕たちは会社のミッションに共感してくれる人と働きたい。エントランスにミッションを大きく掲げることで、それに共感してくれる仲間を増やすことに繋がるはずですし、すでに全社員にミッションが浸透していますが、それはこのオフィスに移転したからだと思っています。

――新オフィスが、いろいろな面でプラスの効果をもたらしているんですね。

小林:今回の移転で、オフィスは採用やチームビルディング、ブランディングにおいて”強力な武器”になることを強く感じました。良いオフィスはいわば、24時間365日休まず働いてくれる”優秀な社員”。「漫画で待ち遠しい未来をつくる」というミッションのために “チームの一員”となって機能しているんです。その結果、今は採用活動が順調にいきすぎて、早く移転することになるかもしれないと、逆に心配しているところです(笑)。

木幡:それは大変です(笑)。

小林:ともあれ、しばらくはここに腰を据えたいと思っているので、あるとしたらまずは増床かなと。また木幡さんにお世話になることになりそうですが、僕らの成長にずっと伴走してくださったヒトカラさんのことをこれからも頼りにしています。



取材・文/流石 香織