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2024/7/4

【オルガテック東京2024】ヒトカラメンバーによるレポートー注目すべきは”個性を追求するワークスタイル”

「オルガテック東京2024」のコンセプトは2023年に引き続き「SHIFT DESIGN」。ヒトカラメディアでは、今年も空間プランニングを務めるチーム5名で訪問してきました。多数の出展ブースの中から、空間プランナーがそれぞれ気になった展示やブースをピックアップしご紹介。プランニングチームのマネージャー・小島が全体を通して感じたことをレポートしていきます。

1. 個性を追求するワークスタイルに注目ー全体レポート(小島

ドイツ・ケルンで始まり、70年の歴史を誇るオフィス家具の見本市「オルガテック」。そのアジア版である「オルガテック東京」の開催は今年で3回目となり、日本だけでなく世界の国と地域から160社を超えるブランドが一堂に会しました。ほぼ1日をかけて出展を見て周り、全体を通してまず感じたことは、ワーカーや企業の個性を追求するワークスタイルが数多く訴求されているということでした。『個にフォーカスしたワークスタイル』『スタイルを見出す提案』、『自社とのワークスタイルマッチング』など・・・。

コロナ以降、急速に働き方が変化し、ヒトカラメディアの仕事においても、今まではABWなどひとつのワークスタイルがオフィスのあり方の基準として存在する傾向があったが、最近では10社10様でオフィスに求める価値や存在意義は変わってきていると感じています。

もうひとつ目に止まったのは、地球環境をテーマにしたもの。サーキュラーエコノミーの家具や資材、室内外の緑化など。特にサーキュラーエコノミーに配慮したプロダクトは今後もっと増えていくように感じました。ワークスタイルにおいても、従業員一人ひとりの快適性やエンゲージメントなど、社員満足度に寄与するという考えのもとグリーンの導入などをひとつの手法として提案されているところもあり、組織や企業側が個人に対して十分な配慮やケアをするのが昨今のオフィスづくりには欠かせない要素になったことを改めて感じました。

また、オンラインやリモートでの働くことが当たり前となったオフィスに起きている問題のひとつ、音問題にまつわる商品も多数紹介されており、各社新たなオンライン用のブースや吸音資材の展示も目を引きました。「SHIFT DESIGN」と掲げられたコンセプトですが、「STYLE DESIGN」とも見て取れる今年のオルガテックでした。

  • ここからは、ヒトカラメディアの空間プランナーがそれぞれの視点から、展示の中で印象に残ったものをピックアップしてご紹介します。

2. 3Dプリンタ製の家具が作る未来ーOKAMURA「Up-Ringシリーズ」(菊地

会社の歴史やこれまでに発売したアイテムを辿りながら、未来の働き方の可能性を可視化したり、新しい視点から探究する展示を行っていたオカムラのブースがとても印象的でした。中でも目を引いたのは、3Dプリンターを使って家具などを作る「Up-Ring」というシリーズです(写真=2枚目)。

バイオマスポリエチレンを原料として生産されるこのシリーズは、脱炭素社会の実現向けて開発されたもの。バイオマスポリエチレンはサトウキビが原料ですが、サトウキビは生育の過程でCO2を吸収します。そのため、廃棄物として焼却される際のCO2排出量をゼロ(カーボンニュートラル)とみなすことができます。家具を使う場所の近くで3Dプリンターを使って製品を作り出すことができたら、家具の運搬が不要になりCO2排出量をさらに削減することができる。家具を気軽に入手できる方法としても期待が持て、とてもワクワクする展示でした。

3. オフィスレイアウトをテーブルの上で想像/創造するープラス「myイゴコチメイキング」(辻村

「myイゴコチメイキング」をコンセプトに、それぞれの働く場における居心地の良さを見つける体験型のブースを展開されていたプラス株式会社様のブースをご紹介します。

新商品をメインに紹介されていた企業がほとんどだった中、アイテムではなく”体験”を提供していたプラスさんの展示はブース入口から惹かれるものがありました。展示は、働く場のさまざまシチュエーションや立場ごとに理想のオフィスレイアウトを手を動かしながら探ってみようというもの。たとえば「部門長へプレゼンする時の理想のレイアウトは?」というお題があり、フィギュアを好きなように組み替え、おままごと感覚で楽しみながら最適なオフィスレイアウトを見つけ出すことができます。それぞれにとってちょうどいい働き方を考えるきっかけになり、一緒に周った人ともシェアできる展示は、普段、空間だけでなく”働き方”からクライアントさんと一緒に考えることを大事にしている私たちにとって、共感できる部分がとても多く、勉強にもなりました。

また、オフィスチェアに試座しながら自分のちょうどいいイゴコチについて考えてみたり、吸音空間を体験したり、フィッティングルームをモチーフにした展示デザインも他にはなく、とても魅力的に感じました。

働き方の多様化により、オフィスに求められるものも変化していく中でも、そこに「人」がいることは変わらない。だからこそ、「人が感じる居心地」について、より追求していくことが大事だと改めて考えることができました。


4. 凹凸が空間のアクセントにーACTUS「壁用吸音パネル」(中村

コロナ以降WEB会議が増加し、より一般的になったことにより、オフィス空間における騒音対策への関心もこれまで以上に高まっているのではないでしょうか。今回のオルガテックでも、吸音材が使用されたパーテーションや、集中ブース、カーテンなど、豊富な種類の吸音アイテムが出展されていましたが、その中からACTUSの吸音パネルを紹介したいと思います。

この吸音パネルはマグネットで壁にくっつく仕様になっていて、簡単に取り外すことが可能です。設置が簡単なのはもちろん、その時の気分や用途によって配置を変更できるのがとても良いなと思いました。シンプルな模様や雲のようなスタイリッシュなデザインのものなどバリエーションも豊富で、凹凸のあるフォルムはシンプルな空間のアクセントにもなってくれそうです。

5.ミーティング前後の時間もデザインされたフォンブースーITOKI「ADDCELL Hexa」(江川

私はITOKIの新製品、六角形高機能クローズドブース「ADDCELL Hexa(アドセルヘキサ)」を紹介したいと思います。

実際にメンバー5名でブースの中に入らせていただきましたが、まず始めに感じたのは、全員にとってディスプレイが見えやすく、お互いの顔や全身も見え対話がしやすいな、ということです。また、ブースを設置することでブースの外側に生まれる壁やくぼみが絶妙に良いのです。ブースの外壁にコンパクトなハイテーブルやチェアを設置できるようになっているのですが、これがあることでブースの入室待ちができたり、ミーティングが盛り上がった後の「もうちょっと・・・」のアフタートークができたり、壁面ホワイトボードにやることを書き出して整理をしたり・・・。対面での打ち合せだからこそ生まれるミーティング前後の雑談時間をより濃くしてくれそうです。

ヒトカラメディアの空間プランナーによるレポート、いかがでしたでしょうか。各出展ブースでは、展示物や商品を紹介するだけでなく、プレゼンテーション法や展示デザインも工夫をこらし、さまざまなアイデアが散りばめており、とても見応えがありました。また、家具やオフィス用製品など、商品を紹介するにとどまらず、これからの”働き方”の在り方、オフィスのあるべき姿について投げかける展示が多数あったことも印象的でした。ここで出会った新しいアイデアもアイテムも積極的に取り入れながら、今後の空間プランニングに活かしていきたいと思います。