• HOME
  • navigate_next
  • ヒトマガ
  • navigate_next
  • オフィス物件のプロが語る、今が狙い目の”コスパの良い”オフィスエリア

  • IDEA

access_time

2025/2/25

オフィス物件のプロが語る、今が狙い目の”コスパの良い”オフィスエリア

オフィス移転や新規開設を考える際、必ずぶち当たるのが会社のニーズとコストのバランスです。しかし、予算内で理想的な物件を見つけることは、都会で落とし物を探すような難しさがあります。 今回は、そんな課題を抱える企業に向けて、ヒトカラメディアでオフィス移転の支援を行っている上岡・前田・尾崎の3名が、"コスパの良いオフィスエリア"を厳選してご紹介! コストを抑えつつ利便性も確保できる"実は狙い目のエリア"を、物件の特徴や周辺環境とともに解説します。

1. [神保町] 3路線利用可&10分圏内に複数駅、飲食店も豊富な落ち着きのある街

——まずは上岡さんから、おすすめしたいコスパの良いオフィス街を教えてください。

上岡貴弓(以下「上岡」):私は神保町をおすすめします。理由はいくつかあるんですが、まず利便性がかなりいいんですよね。半蔵門線、都営新宿線、都営三田線の3路線が通っており、渋谷、大手町、新宿、市ヶ谷、目黒、日比谷などの主要駅へ一本でアクセス可能です。さらに、徒歩10分圏内には九段下、水道橋、御茶ノ水、新御茶ノ水、小川町、淡路町、竹橋などの駅が集まっており、交通の便が非常に良いエリアです。また、この利便性に対して、賃料が安いのも特徴です。渋谷や恵比寿、東京駅周辺と比べて坪単価が抑えられており、コストパフォーマンスの高いエリアと言えます。
あとはやっぱり飲食店の充実度も魅力ですよね。老舗の個人店やチェーン店など、ランチの選択肢が豊富で、並ばずに入れる店も多い。また、学生街としての側面もあるため、手頃な価格の飲食店が多いのもポイントです。

——神保町のオフィス物件にはどんな特徴がありますか?

上岡:小規模なオフィスビルが多いエリアです。賃料相場も比較的安く、100〜300坪のビルで探すと坪単価の平均は丸の内エリアの半分ほどで、渋谷や恵比寿と比べても1万円ほど安くなっています。200坪を超えるような大型ビルは限られますが、50〜100坪や、さらに小規模な20〜30坪の物件であれば選択肢がかなり豊富です。

——神保町は、どんな企業にマッチする街だと思いますか?

上岡:一番のメリットは交通アクセスの良さなので、営業職が多く、外回りの多い企業には特におすすめです。また、頻繁にお客様の出入りがある企業にとっても、利便性の高さが強みになると思います。 コストを抑えつつ利便性の良いオフィスを探している企業には最適なエリアです。オフィス選びで「賃料と立地のバランスを取りたい」と考えている企業にとって、神保町は非常に魅力的な街だと思います。

2. [新宿御苑] 新宿も渋谷もすぐそこ!都会の利便性と緑が共存するエリア


——次に、前田さんからもコスパ最強だと思われるオフィス街を教えていただけますか。

前田 勇輝(以下「前田」):僕は新宿御苑をおすすめします。特に、渋谷エリアでオフィスを探しているスタートアップやベンチャー企業に注目してほしいエリアです。新宿三丁目まで歩いて約5分でアクセスでき、新宿三丁目から渋谷までは電車で7〜8分でありながら、実は坪単価は渋谷よりも平均して1万円(約2万5000円程度)も安いんです。コストパフォーマンスを考えると、非常に魅力的な選択肢ではないでしょうか。

ーー他のエリアと比べて新宿御苑の坪単価がお得なのはなぜですか?

前田:そうですね、理由はまず物件の供給状況にあると思います。新宿御苑前駅周辺(新宿・四ッ谷など)には、さまざまな規模やタイプのオフィスが多数存在します。物件数も多いため供給過多となり、競争が生じて賃料が抑えられている傾向があります。それと、ビルグレードと築年数の違いもありますね。新宿御苑の周りには比較的新しいオフィスビルが多いのに対して、新宿御苑は築年数が経過した小規模〜中規模オフィスが中心となっています。また、アクセスの良し悪しも関係しています。新宿御苑エリアは、新宿三丁目駅も徒歩圏内ではありつつも、新宿御苑前駅自体は丸ノ内線のみで、乗り換えなしで行ける主要駅は限られています。このアクセスの違いが、賃料の差に影響していると言えると思います。

——コスト以外にもポイントはありますか?

前田:落ち着いた環境でしょうか。渋谷や新宿中心エリアよりも新宿御苑はカジュアルで生活感のあるエリアだと思います。また、新宿御苑の豊かな緑が身近に体感できる点も魅力です。春にはお花見も楽しめ、社内のコミュニケーションの場としても活用できるかもしれません。飲食店も充実していて、駅前にはチェーン店やカフェが豊富にあります。新宿御苑沿いには個人経営のカフェなどもあり、選択肢が多い点も魅力です。また、新宿も徒歩圏内なので、仕事帰りに映画やショッピングなども楽しめますよ。

——新宿御苑はどういった企業におすすめでしょうか?

前田:急成長を目指しているベンチャー企業に特におすすめしたいですね。コアメンバーでできるだけ早く事業を拡大させたい企業にとって、コスト面で有利なこのエリアは非常に魅力的です。新宿御苑は小規模〜中規模のオフィスが中心ですが、物件数は豊富です。駅近のセットアップ物件も増えていて、築年数が経った通常オフィスですと坪単価2万円を切るような掘り出し物も見つけやすい街だと思います。渋谷にオフィスを持ちたいが坪単価的に難しそう、社員数が少なく、柔軟な働き方をしてきたい・・・そんな企業に新宿御苑は良い選択肢になるのではないでしょうか。

3. [本郷三丁目] 東京大学のお膝元、学生インターン採用やアカデミックなビジネスに最適


——尾崎さんのおすすめエリアを教えてください。

尾崎 晃太朗(以下「尾崎」):馴染みのない方にはイメージしづらいエリアかもしれませんが、私からは本郷三丁目をおすすめします。東京大学が近くにあるエリアですが、実はオフィスを構える場所としての利便性も充分で、大江戸線と丸の内線が通っているので大手町・銀座方面、赤坂や新宿へもアクセスしやすい場所です。また、水道橋や春日の駅も徒歩圏内です。
にもかかわらず、坪単価が1万円代後半〜2万円前半の物件がたくさんある、というのがポイントですね。非常にお得感があります。また、学生がたくさんいる街なので、リーズナブルな価格の飲食店が充実しているのもうれしいですよね。街の特色は神保町と似ている部分もありますが、広めのオフィスを借りたい場合は本郷の方が比較的坪単価が安く選択の幅が広がると思います。

——本郷三丁目にはどのような企業が集まっていますか?

尾崎:東京大学がある影響で、大学発のスタートアップや、AI、医療、バイオ、量子コンピュータ関連の企業が多く集まっています。東京大学発で最先端のAI研究を行う松尾研究所の影響も大きく、2024年にKDDIと資本提携したELYZA(イライザ)をはじめ、AI系スタートアップが活発に活動しています。まだ広く知られていませんが、「五反田バレー」に続いて本郷も「本郷バレー」と呼ばれるようになってきて、学生起業家やスタートアップの拠点として注目されています。また、医療機関や研究施設も近いため、がん検査技術の開発を行うCraif(クライフ)など、アカデミックな企業や医療系ベンチャーにとっても最適なエリアと言えると思います。

——本郷三丁目にオフィスを構えるメリットはどんなところにありますか?

尾崎:最大のメリットは、コストを抑えつつ、優秀な人材を確保しやすいことです。東京大学をはじめ教育機関が近くにたくさんあるため、学生インターンの採用がしやすいんですよね。実際、私たちヒトカラメディアも、本郷にある「ハッカソンハウス」という、Progate社が運営する、起業に興味がある学生向けのワークスペースの立ち上げをお手伝いさせていただきました。また、周辺は落ち着いた環境で集中して仕事ができるため、研究開発型の企業やスタートアップにとって理想的な立地だと思います。

まとめ)

3者それぞれにおすすめエリアをお訊きしましたが、今回紹介したエリアに限らず、候補になりそうな街は実際に歩いてみることがとても大切だと皆さんがおっしゃっていました。

物件資料に記載された文字情報だけでは分からない周辺の雰囲気やアクセス環境を確認することで、想定外のエリアが意外と自社にフィットしていることに気づくこともあります。

また、コスパのいい物件を見つけるには「優先順位を明確にすること」も重要になるそう。たとえば、出入りの少ないエンジニア集団なら、アクセスの良さよりもオフィスの広さや設備の充実に予算を割く方が合理的かもしれません。反対に、クライアントの来訪が多い企業なら、アクセスの利便性を重視すると良いと思います。

優先順位を明確にし柔軟に選択肢を広げることで、コストとニーズの両方を叶えるオフィスが見つかるはずです。 ぜひ、今回ご紹介したエリアも選択肢のひとつとして検討してみてください。


 

[ おすすめ物件紹介 ] by スイッチオフィス



取材・文/坂口 ナオ