• HOME
  • navigate_next
  • ヒトマガ
  • navigate_next
  • 風土改革も叶えながら“家族に自慢したいオフィス”を作る。デンソーエレクトロニクスのオフィスリニューアルプロジェクト

  • PROJECT

access_time

2024/5/28

風土改革も叶えながら“家族に自慢したいオフィス”を作る。デンソーエレクトロニクスのオフィスリニューアルプロジェクト

デンソーグループでは唯一、自動車部品の設計開発から生産まで一貫して行っているのが株式会社デンソーエレクトロニクス。約2400名の従業員が勤務する愛知県安城市の広大なオフィスにおいて、今回ヒトカラメディアと電広エイジェンシーがオフィスリニューアルを担ったのは、職種も働き方も異なる約170名が働くフロア。リニューアルプロジェクトを通して全体の風土改革の推進も狙っていた本プロジェクトですが、実際にどのような成果/効果が生まれたのでしょうか。リニューアル完了から約3ヶ月が経ったオフィスを訪ねました。

ヒトカラメディア
プロジェクトメンバー

    1. 風土改革をより推進させるため、オフィスをよりワクワクする場所に

    ――デンソーエレクトロニクスさんのオフィス敷地はとても広大ですが、今回リニューアルの対象になったフロアではどんな方が働いていらっしゃるのでしょうか。

     

    デンソーエレクトロニクス・鷲尾 様(以下「鷲尾」):弊社は自動車部品の中でもリレーやECU といったエレクトロ製品を開発・製造している会社ですが、今回リニューアルの対象になったフロアでは、品質保証に関連した部門や製品開発している部署のメンバー170人ぐらいが日ごろ働いています。エンジニアがとても多い場所になりますね。

     

    ――オフィスリニューアルのプロジェクトが立ち上がった背景には、どんな課題があったのでしょうか。

     

    鷲尾:100年に1度の変革期といわれる自動車業界の中で売り上げを伸ばしていくためには、もっと部署や部門を超えて連携を強めて、新しいアイデアを生んでいく必要があります。また、現在会社全体で風土改革に取り組んでいて、従業員ひとりひとりのモチベーションや働きがい、ワクワク感に訴求する施策の一環としてオフィスリニューアルを実施しました。未来を見据えて、これまでも風土改革には取り組んできましたが、その結果をより求めるためには従業員ひとりひとりがさらに高いモチベーションや働きがいやワクワク感を持ってくれることが必須で、チャレンジする精神や新しいアイデアってそういうところから生まれると思うんですよね。そう考えると、まずはオフィス自体が部署や部門を超えたワクワクを共有できる場所であるべきであると思いました。

    ※写真:リニューアル前のオフィス

    ※写真:オフィス図面 /before(旧)⇄ after(新)

    2. オフィス作りワークショップから、皆が納得プランに落とし込むコツ

    ヒトカラメディア・八塚裕太郎(以下「八塚」):風土改革や働き方改革の中でオフィスのリニューアルや移転に取り組む企業が増えているように思いますが、会社が目指す方針やビジョンと、それを具体化したり推進したりする場所(=オフィス)、その2つの足並みが揃ってはじめてエンゲージメントが高まると思うんですね。今回のデンソーエレクトロニクスさんの場合、まずは自分たちがどんな働き方を目指すのか、そのためにはどんな場が必要なのかを会社のビジョンと照らし合わせながら議論していけたことがとても良かったと思います。

    電広エイジェンシー・ 伊藤浩美 様(以下「伊藤」):何度もワークショップを重ねて、議論を繰り返しながらリニューアルプランを練っていきましたが、毎回のワークショップで出てくるバラバラの意見やアイデアを八塚さんはどうまとめていくのかな…というのを楽しみに見ていました。最後、皆さんの意見が見事に織り込まれたプランが出来上がった時は驚きましたが、あのようにまとめ上げるには何かコツってあるのでしょうか? 部門を超えて話し合うということで、最初は皆さん遠慮がちでしたが、それがだんだん熱い議論が出来るようになり、オフィス作りだけでなく、皆さんの働き方にも効くワークショップになっていったのが印象的でしたよね。


    八塚:コツと言えるかどうか分かりませんが…例えば、A案、B案、C案のプランがあったとして、参加者それぞれの意見や推しポイントなどを聞いていくわけですが、意見を言っていただく方には自分が推したい案のメリットとデメリット、両方を出してもらうようにはしていますね。ここは良いけどここは良くない、というポイントがいろんな切り口で出てくることによって、Aダッシュ案、Bダッシュ案のようなみんなで合意できるプランを見い出しやすくなるんです。

    今回、『一人ひとりが作業環境を整え、パフォーマンスを発揮していくためには?』といったテーマから検討がはじまりましたが、デンソーエレクトロニクスの皆さんと検討を進めていく中で、皆でいい仕事をしていく上では、一人ひとりが作業に集中できることはもちろん、上司やベテランに相談していくことや、仲間と情報共有をしながら動いていくチームワークが欠かせないことが明らかになりました。これを踏まえて、チームメンバーが集まれるチームアドレスと、部門を超えて作業ができるフリーアドレスを組み合わせ、集中席やオンラインブースを選べるようにしていく。そんなデンソーエレクトロニクスの皆さんのこだわりを活かしたオフィスリニューアルを企画することができました。

    ◉オフィスづくりワークショップの様子◉

    [ DAY-1 ] 働き方の検討、ペアインタビュー

    [ DAY-2 ] 空間の検討、空間カードを使ってプラン検討

    [ DAY-3 ] モデルプランの検討、複数案の模型を見ながら吟味

    3. 家族にも自慢できるオフィスに

    ――オフィスのリニューアルが完了してから約3ヶ月ほど経ちましたが、社内ではどのような意見が聞かれていますか?

     

    鷲尾:壁が撤去され見通しが良くなり、カーペットや家具なども一掃され、とにかくフロアの雰囲気が明るくなりました。さらに、チームアドレスやフリーアドレス、集中席やオンラインブース席などができてオフィスでの働き方に柔軟性が生まれました。そんな環境を自分たちの声を反映させながら作り、そこで日々働けていることに予想以上にモチベーションを感じてもらえてるみたいで一安心しています。オフィス全体が新しくなったことで、「家族にも自慢できる」という声もいただきました。

     

    八塚:それは私たちもかなり嬉しいです。

     

    デンソーエレクトロニクス・宮下様(以下「宮下」):そのほかにも「出社と在宅ワークがうまく使い分け出来るようになった」という声もありました。オフィスがリニューアルしたことによって、それぞれがその日の仕事に合った場所で働き方を選択できるようになり、出社時にやるべき仕事がクリアになったのかな、というふうに感じています。 

     

    鷲尾:もともとコロナの影響を受けてテレワークが導入されたんですが、それまではずっと全員が固定席で、出社したら基本的には同じ場所でずっと仕事をするという形で運用してきました。今回思い切って大規模なリニューアルをしたわけですが、ハードを変えたことで「思っていた以上にソフトやマインド的な面でも変わった」というコメントが現場から出てきたことがすごく嬉しかったですし、今後、別のフロアもリニューアルしていく際の良いスタートにもなったと思います。


    取材・文/ヒトカラ編集部