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2021/5/27

これからのオフィスの必須設備、フォンブースの選びかた

今回は、これからのオフィスのマスターピースとなりそうな「フォンブース」特集をお届けいたします。

「リモートワークを取り入れた働き方」への取り組みが広まるなか、業種に関係なくフォンブースをオフィス要件に企業が増えています。それに応える形で、2020年度は各家具メーカーがフォンブース設備に注力して、急速にラインナップも増えました。

ただ、日頃からオフィス構築に関わる人でない限り、フォンブースの機能・コスト・条件などを情報整理するのは、なかなか大変なはず。

この記事では、市場に出ているフォンブースよりいくつかピックアップして特徴をまとめました。ぜひ、フォンブースの検討の際に、お役立ていただけますと嬉しいです!

ヒトカラメディア
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    フォンブースは3タイプあります。

    ひとえにフォンブースといっても、機能や条件でいくつかのタイプに分けることができます。ここでは、ざっくり3つのタイプに分類してみました。

    ①置き家具タイプ

    床や壁への固定設置を必要としないタイプのフォンブースです。

    組み立てやすい、レイアウトの変更もしやすい、導入コストが安価というメリットがあります。

    いっぽうで、高い吸音・遮音性能を求める場合は注意が必要で、ある程度の音漏れがあることを考慮しておく必要があります。

    ②個室タイプ

    完全個室空間を実現している製品のフォンブースです。

    高い吸音・遮音性能を持っているものが多く、ショールームなどで体験した上で導入判断できるメリットがあります。

    ただ、置き家具タイプと比べると製品価格が高くなるほか、物によっては取り付けに専門業者が必要であったり、ビル側で消防設備を別途手配しなければいけないこともあります。

    ③造作タイプ

    オリジナルデザインのフォンブースを内装工事で造作するということも可能です。

    また、イチからデザインできるというメリットに加え、内装工事の多くをC工事(テナント指定業者での工事)で対応できる場合などは、コストを抑えて高い吸音・遮音性能を持つフォンブースを構築できる、というポイントがあります。また、利用頻度の低い会議室を分割してフォンブースを構築することも可能です。

    一方で、性能面の検証が事前にできない、設備の移設ができない、照明設備や消防設備を確保するためにブースごとにある程度の空間が必要となる、といった懸念点があります。

    既製品フォンブースをPICK UP!

    ここからは、いくつかの既製品フォンブースをピックアップしてご紹介いたします。

    Okamura Drape ソロワークブース

    デスクが設置された置き家具タイプのブースです。

    トライ/テトラ/ペンタという3種類のパネル形状のバリエーションがあり、さまざまな並べ方でレイアウトすることができます。

    テトラとペンタは、チェアの背面にパネルが来るように設計されています。オンライン打ち合わせでの背景の映り込みや、作業中にPC画面を見られるといった心配事が減りそうです。

    パネルがブース外の話し声などを吸音するため、ブース内は作業に集中しやすい環境です。

    ITOKI inTENT

    ソファ一体型となった置き家具タイプのブースです。

    ソファに腰掛けると、両サイド&背面にパネルがくるよう設計されています。正面にはパネルがないため自分の話声を遮音するには不向きですが、周囲を気にせずじっくり集中する空間づくりとして活用できます。

    デスク設置タイプだと考慮するチェアの引きしろが不要なため、限られた空間のなかで多くの集中ブースが必要な場合、省スペース化に貢献してくれそうです。

    イナバ Yurt ミーティングブース

    傾斜パネルが特徴的な、置き家具タイプのブースです。

    パネルが人の話声などの音域を軽減する構造となっていて、特徴的な傾斜パネルが天井からブース内に伝わる音を吸音します。また、キャスター付きのパネルをブースのドア代わりに使って四方をパネルで囲むことができ、ブース外への音漏れを軽減できる仕様です。

    恵比寿にあるショールームでは、サウンドマスキング(スピーカーによる遮音機能)を組み合わせたブースも体験することができます。”まわりの音が聞こえない”ではなく、”まわりの音が気にならない”環境の機能性を体験できます。

    KOKUYO WORKPOD 熱感知器消火器付き

    1名用の個室タイプのブースで、約30秒間毎に室内の空気を入れ替える自動換気機能を搭載したモデルです。

    ブース内はクローズ空間となっているため、ブース周囲の音の遮音、ブース内の声の音漏れ、に気を使わず集中できる作業空間が整っています。スタンディングタイプとソファタイプがあるため、用途にあわせて選択が可能です。

    ブースには、調光機能やUSB給電なども実装ができます。また、熱感知器消火器が搭載されているため、ビル側での消防設備工事が不要というメリットもあります。

    WORKPODの設置の際は、専門の設置業者をあわせて手配する必要があります。

    関家具 kolo [solo/Midi/Duo]

    3つの広さのバリエーションがある個室タイプのブースです。

    Soloはスタンディングかハイスツールに座って作業をするコンパクトな設計。Midiはオフィスチェアにすわってじっくり作業ができる広さが特徴です。Duoはブース内にソファが設置されていて4名までの打ち合わせが可能。それぞれのブースには、人感センサー式のLEDライトやUSBポートといった設備もあります。

    ブース内部にも吸音素材が使用されているため、中で話す際にも反響などが起こりづらい設計になっています。

    設置にあたっては、消防設備が別途必要になることがあります。

    フォンブースの導入の際は、まずは要件整理をしっかりと

    では、私が実際に担当したプロジェクトを例に、フォンブース選びをご紹介します。

    まずはお客様からご要望をうかがいながら、今回の要件を整理していきました。こちらがその結果です。

    • ①防音性の高いオンライン会議ができる1名用のブースがほしい

    • ②いま運用しているオフィスの倉庫スペースを、フォンブース設置スペースとして活用したい

    • ③フォンブースが3〜4部屋ほしい

    • ④フォンブース導入を決めた理由はオンライン会議が増えたから

    • ⑤コロナが終わったからといってオンライン会議が減ることはないだろうという判断をした

    ①で防音性を求めているので、置き家具タイプは不向き。

    ③④⑤の要件から、省スペースを実現できる個室タイプがしっくりくる。また、個室タイプであれば今後オフィスを移転する場合も移設が可能であり、長期的にみてパフォーマンスが良いということで、このケースでは「個室タイプ」のフォンブースを採用することとなりました。

    ***

    このように、フォンブースの導入にあたっては、まずは要件の整理が肝になります。

    もし、②の要件が「既存の使っていない会議室を活用したい」という内容であれば、造作タイプのフォンブースが選択肢に加わりますし、⑤の要件が「コロナが収束すればブースは必要ないだろうと考えている」という内容でれば、コストを一番抑えられる置き家具タイプで乗り切りましょう、という判断もあったかもしれません。

    設計面でだけでなく、金額面もシミュレーションもしっかり行うことが大切です。

    もし、フォンブースを導入することを検討している担当者さまがいましたら、ぜひお声がけください。しっかり要件を整理し、ぴったりのプランをご提案させていただきます!