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2021/3/26
富士山という日本屈指のファシリテーターと仕事をした、富士宮市ワーケーションツアー体験レポート
ヒトカラメディア
プロジェクトメンバー
こんにちは、企画編集チーム 石倉(@kura3_ricky)です。
先日、静岡県富士宮市へ4泊5日のワーケーションツアーを体験したので、余韻が残っているうちにレポートさせていただきます。
そもそもワーケーションってなに?という方も居るかもしれませんね。
ざっくり、保養地で休暇を取りながら働くというスタイルで、ニューノーマルな働き方で唱えられている「多様な働き方」のひとつです。下記のWikipediaもご参考までに。
ワーケーション(英語:Workation)とは、「ワーク」(労働)と「バケーション」(休暇)を組み合わせた造語で、観光地やリゾート地でテレワーク(リモートワーク)を活用し、働きながら休暇をとる過ごし方。在宅勤務やレンタルオフィスでのテレワークとは区別される。働き方改革と新型コロナウイルス感染症の流行に伴う「新しい日常」の奨励の一環として位置づけられる。Wikipediaより引用
ワーケーションですが正直なところ、「実際にちゃんと働けるの?」「生産率は落ちるんじゃないの?」という印象を持っていました。だって、「ワーク」と「バケーション」の組み合わせですから、バケーション寄りになってしまうだろうと思っていたわけです。
ただ、今回の富士宮市ワーケーションツアーを体験し、ワーケーションのメリットや活用方法、ひいては課題点が見えてきたので、所感をまとめたいと思います。
■目次
今回体験したワーケーションツアーのプログラムについて
ワーケーションでどのくらい仕事ができたのか
ワーケーションのメリット
ワーケーションの課題点
さいごに
今回体験したワーケーションツアーのプログラムについて
まず今回のツアーの概要ですが、富士宮市の今後のワーケーション企画を考えるため試験運用で、モニター企業という形での参加でした。
参加日程とプログラムは下記のとおりです。

【3/8】東京から富士宮市に移動 宿泊先:GOTEN TOMOE redidence
【3/9】:市街観光(富士宮遺産センター/商店街探訪など) 宿泊先:Mt. Fuji Satoyama Vacation
【3/10】:通常業務 宿泊先:Mt. Fuji Satoyama Vacation
【3/11】:富士山サイクリング、鱒の養殖場見学、サウナ体験 宿泊先:日月クラブ
【3/12】:酒造見学、陶芸体験、東京へ移動
富士宮市内の移動手段はレンタカーを使いました。
一週間を通して30時間の通常業務時間を確保しておりましたが、上記の通り結構な数のアクティビティを詰め込んだ内容でした。
ワーケーションでどのくらい仕事ができたのか
では、ワーケーション中はどのくらい仕事が捗ったのか。

一日に複数のアクティビティがあった3日間(3/9&3/11&3/12)は、日中の通常業務はメールチェック程度という具合でした。主に作業系は、宿に帰ってから就寝までの数時間で進めるような感じです。
「じゃあ、仕事はあまり捗らなかったんでしょ?」というと、そういう訳でもありませんでした。後述しますが、街の人とのコミュニケーションが非常に有意義で、今後の企画仕事につながる経験を得ることができました。

一方で、一日をフルで作業に充てられた3/10(水)は、かなり集中できる環境の中で通常業務を行うことができました。
この日やっていた作業は下記のような内容です。
担当しているオフィス構築プロジェクトの業者調整
来季の公式HP記事計画
記事のネタブレスト
自社ポートフォリオページの作成
ワーケーションをしていることを事前に全社に共有していたため、当日は業務を遮る連絡が来るようなこともなく、みっちり1日作業ができました。
・一日の予定の中にアクティビティがあると、想定していたよりも作業できない
・一日をまるっと作業に充てられると、作業生産性がぐんと高まる
結果的に体感値でざっくりまとめると、こんな感じとなりました。
ワーケーションの活用の仕方
さて、ここからが本題。
実際にワーケーションを通して業務メリットはあったのか。また、ワークとバーケーションは両立したのか。
先に結論を言うと、この2点にまとめられます。
① 集中できる作業環境を求めている場合、連泊+作業に没頭できる日を作れれば【かなりアリ】
② 交流のなかで得られる「街の人の経験談」こそが、ワーケーションの醍醐味
① 集中できる作業環境を求めている場合、作業に没頭できる日を作れれば【かなりアリ】
今回、3/10(水)の一日作業に充てた日ですが、結果的に生産性はかなり高まりました。
基本、ノートPCにかじりついて作業していましたが、ふとPCから視線を外し顔を上げると、そこには想像以上に雄大な富士山が視界に飛び込んでくる(冗談ではなく顔を見上げるたびにちょっと嬉しくなるくらい雄大な富士山)。また、大きく開けた空と鳥の声、芽吹き始めたまわりの自然環境が、気分をリフレッシュさせてくれる。オンオフの切り替えが秒でできる環境で、生産性をかなり高められました。
また、朝イチの仕事モードへの切り替えも特筆すべき点でした。起き抜けに外にでて背伸びをすれば「よしやるぞ」という気分になる。普段はAM9時ごろから稼働開始していますが、ワーケーション期間中はAM7時には大体稼働している状態でした。つまりは、連泊できる環境をつくれると、よりワーケーションを満喫できるということですね。

② 交流から得られる「人の経験談」こそが、ワーケーションの醍醐味
今回のツアーで体験したアクティビティが街の人との交流を主軸に企画されたものだったこともあり、富士宮市で商売を営む経営者の方のリアルな声にふれることが多々ありました。
代々富士宮の地で商売をしている方もいれば、他県から移り住んで新規事業を起こした方もいる。富士宮の街に対する想い、これまでにやってきたアクション、山あり谷ありの企業ストーリー。こういった話を聞き意見する場をいただくことで、事業の話を考えるにしても「ローカル」という目の前のリアルな視点が加わり、東京のオフィスの自席で考えているだけでは得ることのない刺激を受けることができました。
「富士山は最高のファシリテーター、雄大な富士山を目の前にしてブレストをするとポジティブになる、まずはやってみようと気になるんですよ」という言葉が印象的でした。
実際に富士山を目の前にしてこの話を聞くと説得力がありましたし、もしかすると富士山に限らず、他の地でも最高のファシリテーターになりうる景色やスポットがあるのかもしれません。
その場に集った人と打ち明け、その場で共有した課題や難題、重たい案件に対して前向きになる、という効能はあるなと感じました。ワーケーションは、他者とコラボレーションをする仕組みとして、良い手段になりそうです。

「オフサイトミーティング」との違い。
場所を変えてキックオフや企画会議を行う手段として「オフサイトミーティング」がありますが、ワーケーションはこれとも違った性質をもっているようにも感じました。
オフサイトミーティングが、ある程度予想や計画の範囲内で成果を見込むことに対して、
ワーケーションは、いつもの行動範囲を超えた場所で作業やブレストをする分、想定外の成果が生まれやすい、ということです。
オフサイトミーティングでは①は体験できるけど②はできない。②こそが、ワーケーションの醍醐味と言えるのではないでしょうか。

■ワーケーションの課題点
ワーケーションの課題点についても、気づいたことを2点まとめておきます。
③ アクティビティを求めるなら、仕事の生産性には期待しないほうがいい
④ おもてなしを受けるだけのプログラムになるともったいない
③アクティビティを求めるなら、仕事の生産性に過度な期待はしないほうがいい
1日のスケジュールのなかに、複数のアクティビティを入れると、移動や荷造りなどの隠れ時間が副作用的に発生してしまい、作業時間がどんどん消耗されてしまいました。また、アクティビティを終えたあと、すぐに通常業務に戻るよりも、余韻にひたり経験を咀嚼するほうが有意義な時間の使い方だと思いました。
集中作業のリフレッシュがてらアクティビティを予定に組み込みたい場合は、日単位で「仕事をする日」「リフレッシュする日」としたほうが時間を有意義に使えそうです。
④ 「おもてなしを受けるだけ」になるともったいない
ワーケーションを新たな刺激と経験を得られる機会だと捉えると、受け身ばかりのスタンスはあまり良いものではありません。
もちろん、しっかり業務をすすめるには①のとおり集中して作業できる日を確保することがポイントなのですが、②こそが醍醐味。ローカルに飛び込むことで得られる知識やアイデアをロスしてしまうには、あまりにもったいないです。
さいごに
以上が、ワーケーション体験の熱が冷めないうちに取りまとめた所感です。
正直、うまく言葉にできていない部分もあり、むず痒いレポートになっていますが、今回のツアーを経てワーケーションのポテンシャルの輪郭を掴めた肌感があります。
それと同時に、働き方を提案する身としては、このワークスタイルの具体的な活用方法や組織への落とし込み方など、考えるべきことも結構山積みそうです。
もしかすると、いま「ワーケーション」といって一括りにしている働き方も、「リフレッシュ志向型」「アイデア創出型」といった具合に分類ができるのかもしれません。これについては引き続き、考察をしていきたいと想います。
とにもかくにも、ワーケーション楽しかったです。
「さあ、来週も仕事やるぞ!」
ワーケーションしてると、平日の業務中でもナチュラルにこういうこと言っちゃいます。それくらい良い体験でした。

田貫湖を目指したE-BIKEサイクリング。田貫湖では双眼鏡を使ってバードウォッチング。

2泊したマウントフジ里山バーケーション。グランピング施設内の大きなテントは都内では味わえない宿泊体験でした。

毎朝、散歩にでかけました。白糸の滝や里山を散策。足元に集中するからか、瞑想しているかのような集中状態を経験。

ホールアース自然学校さんの里山でのサウナ体験。ロウリュで体を温めた後、富士山の湧き水が流れる12度の川に飛び込みました。

1泊した日月クラブ。今回泊まれなかったドーム状のテントにも、いつか泊まってみたい。

季節は3月中旬。梅、河津桜、木蓮などが開花を初め、春の訪れを満喫できました。
最後に、この貴重な機会をくださった富士宮市役所 企画戦略課の方々、ツアー調整をくださった株式会社wondertrunk&co.様、ツアーの先々で富士宮市の魅力を伝えてくださった皆様には感謝申し上げます。
ヒトカラメディア
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