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2021/2/10

オフィスはエリアで選ぶ時代じゃ無くなった?オフィス市場の現場の声(後編)

オフィス市場現場をいち早くリポートする「オフィス移転 仲介フロント座談会」。 記念すべき第一回は、年度の締めくくりフェーズにも差し掛かっていることもあり。「2020年度の振り返り」をテーマに仲介フロントメンバーに自由に話しあってもらいました。 リアルな現場な声を前編/後編に分けてお送りします。なかには、「仲介マンの使い方」や「物件交渉の裏側」など、表に出づらい情報も紛れているかも。

「縮小移転は増えた。ただ、付加価値が生まれる状況を考えているケースが多い」

― 実際に、コロナ以降でどういう移転事例がでてきていますか?また、印象的な事例はありますか?

木幡:

オフィスを縮小する傾向になっている感じはるんだけど、「縮小するけれどポジティブ」っていう姿勢が多いね。

― 以前は「縮小」と聞くと、ネガティブなイメージがありましたもんね。

木幡:

そうそう。もちろん縮小移転には「ランニングコストを下げる」っていう大目的がある。ただそれだけで終わらせなくて、「床面積は小さくなるけど、内装クオリティを上げる」だったり、「その分、テレワーク補助などの福利厚生を厚くする」だったり。付加価値が生まれる状況を考えているケースが多いかな。物件を提案するときから、こういう内容のやりとりもするようになったね。

― 内装クオリティを上げる文脈でいくと、内装付きオフィスは受けが良さそうですね。

木幡:

いったん一時的にランニングコストを下げたい企業様にとっては、初期投資費用が嵩まないところもメリットだからね。

上岡:

2020年度の前半は特に早急にオフィス環境を整えないといけないという背景もあったからか、「すぐに入居できる」という条件もポイントが高かったですね。内装工事期間がミニマムになりますから。

▲内装造作付きオフィス事例|U base浅草橋 

木幡:

あと、コロナ以降の働き方として、オフィスにコミュニケーションが生まれる空間を求めているっていう需要が高まったのも、後押しになったところがあるね。以前から、フリーアドレスを導入してあえて従業員の数以下の席にして、その分コミュニケーションスペースを確保したオフィスをつくることがあったけど、それが加速した感じ。Weworkみたいなオープンスペースが設けられているオフィスは、費用感さえ合えばそのあたりも相性が良かったな、という印象だね。

― なるほど。最近、著名なベンチャー企業の大幅縮小かつWework移転っていう話も耳に入っていましたが、概ね同じような背景がありそうな気がしますね。

ここはひとつ、仲介フロントと「密」なコミュニケーションをとって、フル活用してほしい

― 話を聞いていると、コロナ以降でオフィス移転先に求める要件は複雑化しているけれど、条件は広がっているような印象を受けました。これについて、提案をする側としては難易度はどう変化しましたか?

上岡:

難しくなりましたね。

木幡:

難易度は高くなったね。言い換えれば、腕が試されるようになった。

― 具体的に、どういう点で難しくなりました?

木幡:

まず、候補となる物件量が増えた。条件内で該当する物件が増えるということは、「なぜ、この物件をおすすめするのか」っていう提案内容が大事になってくるから、それだけ内容の詰まった提案が当然のように求められるようになった。だから、お客様も提案の質の良し悪しを顕著に感じるようになってきてるんじゃないかと思う。

上岡:

選べる物件の数が増えた分、募集のある中から消去法で選ぶという状況が減りましたからね。

▲物件探しは、条件は複雑化したが候補は広がった。よって選定の精度が求められるようになった。

木幡:

あと、賃料をどこまで交渉できるのか未知な状況であることも、難易度が高くなっている要因だね。交渉余地を見据えたいところだけど、なかなか見通しづらい。これらを総合的に見て、お客様への期待値調整が難しい状況だなと感じてる。

上岡:

お客様側としても素直に受け取ると、この状況は一長一短かなと思います。だからこそここはひとつ、仲介フロントと「密」なコミュニケーションをとって、フル活用してほしいなというところですね。

木幡:

例えば、「ある物件では、交渉の上で〇〇くらい賃料交渉ができた」という事例があったからと言って、市場全体がそういう動きじゃないということを説明できていないと、期待値が大きく剥離してしまう。複数の仲介フロントから提案を受けているお客様だと、いつのまにか間違った市場感をインプットさせられていないか、気をつけながらリードしていかないといけないからね。いま、仲介フロントは十分な選択肢を、適正な予算組で判断いただけるようにリードする力量が問われてると思うよ。いろんな媒体で出ている記事情報より、現場は生々しいから。

― 現場の新鮮な情報をいかにキャッチできるか…が肝ということですね。

上岡:

いろんな企業が、この1年で様々な働き方のチャレンジをして、その効果が実際にやってみてどうだったか表れはじめています。仲介フロントは、こういう事例を最前線で耳にしているこも多いので、「どういう働き方・働き場を選ぶのか」という判断材料として参考にしてもらえればと思います。仲介フロントをフル活用して、オフィスの移転要件をクリアにしていただければ、きっと良いオフィスが見つかる。今はそんな状況かなと思います。

(座談会ここまで)

まとめ ― 編集後記 ―

2021年のオフィス市場現場では、下記のような状況が生まれているようです。

  • 市場全体は空き物件が増えている傾向あり

  • オーナーとキャッチボールする機会が増え交渉できる状況も生まれている

  • オフィス選定の条件は複雑化しつつある

  • 縮小移転が増える中、ポジティブな選択肢が増えつつある

  • 市場は常に変化している、常に市場感の確認はマスト

じつは、実際の座談会では、記載できなかった具体的な事例の話も多々。座談会を通して「仲介フロントは、さまざまな事例の目撃者であり証言者である」と感じました。

複雑化しているオフィス市場でのオフィス探し。さまざまな事例を交えて、条件を整理することで判断の精度も高まりそうです。お悩みの方は、気軽にご相談くださいませ。ご要件を適切に整理し、しっかりリードさせていただきます。