オフィスビルマニア vol. 5 小田急サザンタワー

【小田急サザンタワー】 新宿とは思えない心地よさ。恵まれた”立地”がビルの価値を高めてくれる

木幡 大地


2026/3/11 公開

駅前とは思えない開放感を生む「サザンテラス」

新宿のオフィスビルと聞いて、皆さんはどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。多くの方が、似たような超高層ビルが所狭しと林立していて、たくさんのワーカーがそのビルを目指し新宿西口のコンコースを歩くところを想像するかもしれません。

しかし、今回私が紹介したい新宿の「小田急サザンタワー」はそれらとはまったく異なる魅力を持っています。

その魅力は、何と言っても「環境」です。

「小田急サザンタワー」の目の前には「新宿サザンテラス」と名付けられた広場のような空間が広がっています。駅前とは思えない大きな広場で、平日・休日問わず、サザンテラスの飲食店でテイクアウトしてきたごはんやコーヒーを広場で楽しむ人たちがたくさんいます。サザンテラスに通じる歩道は近年リニューアルされ、高島屋方面ともスムーズに繋がるようになりました。駅前でありながら人が密集することもなく、信号もないため、ゆったりとした気持ちで通勤することができます。

主要なターミナル駅の周辺は、どこも人で溢れかえっているのが当たり前となっていますが、その中で、これほど開放的で心地よいアプローチを持つオフィスビルは極めて希少な存在と言えると思います。

孤高の立地が生み出す、遮るもののない眺望

そして、これも”環境”のひとつと言って良いかと思いますが、「小田急サザンタワー」は眺望も抜群です。隣接する大きな建物はJR東日本の本社ビルくらいで、周囲に視界を遮るものがないため、非常に抜け感のある景色が広がります。入居するオフィスの区画によっては眼下にJRの線路を見下ろすことができ、その先に広がる都市のパノラマを楽しめます。鉄道の線路がこの先なくなることは考えにくいため、この素晴らしい眺望が将来にわたって保証されているという点も、資産価値として非常に高いと言えるでしょう。

さらに、ビル1階に羽田空港と成田空港の両方へアクセスできるリムジンバスの乗り場が設けられているため、海外からのゲストを迎えたり、出張の機会が多かったりするグローバル企業にとっては、これ以上ないほどの利便性を提供してくれます。オフィス、ホテル、商業施設、そして交通ハブとしての機能が一つのビルに集約されているのです。

ビル単体ではなく”場所”としての価値

「小田急サザンタワー」のオフィス区画は、ワンフロアが約460坪ととても広大ですが、私が知る限りでは最小で80坪からの分割貸しも行っているため、企業の規模に応じて柔軟な検討が可能です。賃料相場は、新宿駅からやや離れた西口の高層ビル群と同程度なので、同じコストをかけるのであれば、駅に近く、雑多な雰囲気のないサザンタワーの方を私は推したいです。ただ、これだけの好条件が揃っているため、なかなか空室が出ないのが難点です・・・。

オフィスで働く場合、物件そのものももちろん大切ですが、毎日のことになるので、周辺環境や通勤ルートも同じくらい重要ですよね。もっと言うと、オフィス物件を選ぶ際は、しっかり周りの環境もチェックするようにして欲しいです。物件の内装などは後から変更できるものがたくさんありますが、周辺の環境は自分たちではなかなか変えることはできません。

そういった意味でも、「小田急サザンタワー」は、ビルとしてのエッジが際立っているというよりは、立地と、サザンテラスという恵まれた周辺環境がビルの価値を最大限に高めている物件です“。
日本で最も電車利用者が多い新宿駅の目の前にありながらも、気持ちよく働ける時間と空間を提供してくれる、稀有なビルなのです。

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