オフィス街探訪

この「オフィス街探訪」は、ヒトカラメディアの中でもオフィス物件の仲介やリーシング業などを担当する”オフィスのプロ”が、今おすすめしたいオフィス街をリレー方式で紹介していく連載企画です。

オフィス街探訪 vol. 1 田町

山手線沿線は今「田町」がアツい?再開発と多様な物件で注目度UP

尾崎 晃太朗

2026/1/7 公開

最近、私が注目するエリアのひとつが田町です。スタートアップやベンチャー企業が徐々に集まり始めているこのエリアは、大規模な再開発が進行中で、オフィス物件もより充実し、働く街としてさらに魅力が高まっていくと予想しています。渋谷や五反田などに比べるとイメージが持ちづらい街かもしれませんが、普段、オフィス物件の仲介を担当している私・尾崎が、ますます注目したい田町の”今”と”未来”をたっぷりお伝えしていきます。

大規模再開発がもたらす田町の変貌

田町エリアは今、大規模な再開発の真っ只中にあります。品川から高輪ゲートウェイ〜田町〜浜松町へと続くこのエリア全体が、ビジネスだけでなく、レジャーなどの面からも注目され賑わいを見せていますよね。

田町エリアでは、特に駅周辺で大きな動きが起こっています。西口駅前にあり、田町を代表するビルのひとつ『森永プラザビル』は現在建て替え中で、2033年竣工予定です。同じく西口では、東京工業大学附属高校の地上36階建ての新校舎が建設される予定で、新しい改札も設けられます。

東口側では野村不動産とJRによる港南エリアの再開発プロジェクト『BLUE FRONT SHIBAURA』が進行中で、田町と浜松町の中間地点には高さ約230mのツインタワーが建設予定。そのうちの1つ『TOWER S』はオフィス、商業施設、ホテルなどが入る複合施設で、今秋開業を迎えすでにこのエリアの新しい顔となっています。


スタートアップからの人気が上昇中

実は既に、マネーフォワード、ユーザベースなど、勢いのあるスタートアップやベンチャー企業が拠点として田町を選んでいます。こうした企業の多くは五反田や渋谷から移転してきています。勢いのある企業が広い床面積や良コスパを求めて田町へ移転してきて、次第に街全体にベンチャー・スタートアップの色が出始めて、同じくらいの規模やフェーズの企業などがさらに集まってくる。そんな好循環が田町で生まれ始めています。

コストパフォーマンスと物件の多様性

田町のオフィス物件の最大の魅力は、なんといってもコストパフォーマンスの良さです。近隣の渋谷や品川といったエリアと比較すると、田町の坪単価は平均2万3000円前後で、山手線内としてはかなり手頃です。1990年代、2000年代前半竣工のビルだと坪単価ジャスト2万円という物件もあります。これは五反田と同程度か、少しだけ高い程度の価格です。

物件のタイプもさまざまで、20坪〜50坪程度のペンシルビルから、100坪を超える大型物件までバリエーションが豊富です。西口側ではフルセットアップやハーフセットアップの物件もちらほら見られるようになっています。また、野村不動産が展開する「PMO」などミドル/ハイグレードのビルもあるため、企業の成長に応じてエリア内で移転し拡大していく・・・というストーリーも描きやすいのではないでしょうか。

ビジネスを加速させる、田町の交通アクセス

田町は、JR田町駅に加え、都営三田線・浅草線が通っており、アクセスは非常に良好です。三田線は目黒線と直通しているため、神奈川方面にも出やすいのも良いですよね。日本橋、東銀座、大手町、神保町、水道橋といった主要なビジネスエリアへのアクセスも抜群です。

新幹線を使う場合、品川までは1駅。浅草線を使えば羽田空港・成田空港へも乗り換えなしでアクセスできますので、地方に拠点を持つ企業や、出張の多いスタートアップにとっても理想的な立地といえるでしょう。

渋谷駅や新宿駅など、ビッグターミナル駅からオフィスまで10分歩く物件より、田町駅から5分歩く方が実際には便利、というバランス感覚で考えられる企業には、とてもおすすめできるエリアです。

ビジネスに集中できる落ち着いた周辺環境

私がこの街を推したい理由のひとつは、田町にはほどよく生活の匂いが感じられるところです。新橋のような賑やかすぎる街とは違い、ビジネス街としての落ち着きがありつつも、下町っぽい雰囲気が残っていて、荻窪の裏路地のような居酒屋街もあります。また、この周辺には大学や進学校も多いので、優秀な学生インターンの採用がしやすい、という環境も整っています。慶應義塾大学も近く、東京工業大学附属高校も新設されることで、若い人材との接点は今後ますます増えていくでしょう。

再開発が進む今こそ、移転の好機

都内の坪単価が全体的に上昇している昨今、田町は山手線内にも関わらず手頃な坪単価の物件がまだ残っています。個人オーナーが所有しているビルも多く、世代交代で売却されたビルをデベロッパーが買い取り、セットアップオフィス化するケースも増えています。渋谷のようにもう余地がないエリアとは違い、田町にはまだ伸びしろがあるんです。しかし、再開発が完了する数年後には、確実に相場は上がるでしょう。

品川、高輪ゲートウェイ、田町、浜松町というこのエリア全体を見渡したとき、田町は「良アクセスで外に出やすいのに、静かで落ち着いている」という平均点の高さで光る街です。再開発を経て今後さらにその魅力が増していく、という意味でも注目すべき街であり、落ち着いたエリアで、かつアクセスも諦めたくない、できたら長期間オフィスを構えたいという企業に強くおすすめしたいのが、この田町なのです。

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