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妄想と考察を企画へと昇華する。初の不動産業界で出会った未知の現象とは。 -
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妄想と考察を企画へと昇華する。初の不動産業界で出会った未知の現象とは。 -
Member Interview
妄想と考察を企画へと昇華する。初の不動産業界で出会った未知の現象とは。
プロジェクトデザイン事業部
柳川 雄飛

―柳川
前の会社に在籍している際にプライベートで渋谷区100人カイギという、地域で働いている人たちをつなげるゆるいコミュニティプロジェクトを発起人として運営していたのですが、ヒトカラメディアの代表である高井にゲストとして登壇してもらったのが、私がこの会社に入ることになった最初のキッカケですね。
結果的に高井から誘われる形でヒトカラメディアに入社したのですが、よくよく考えると「オフィス遊びに来ませんか?」「雑談しませんか?」とお誘いがあったので、あれは布石だったのか、と思っています(笑)。
―編集者
直接代表からお声がけがあったんですね。
―柳川
実際に何度かヒトカラメディアのオフィスに遊びに行ったりしていたんですよ。それで話を聞いている中で、ヒトカラメディアが元々渋谷にオフィスを構えていたこともあったそうで、少しずつヒトカラメディアに興味を持ちはじめました。
そうやってヒトカラメディアのことを知っていく中で、高井から「今度、電鉄会社さんと下北沢で新しい複合施設を立ち上げることになったんですが、プロジェクトメンバーとしてご一緒できませんか」と話をいただいたんです。その時、私はまだ前の会社にいたので、業務委託として9か月くらいヒトカラの業務に携わることになったんですよ。
―編集者
そこから高井さんから正社員のオファーをいただくことになった、というわけですね?
―柳川
ええ。そのプロジェクトの企画フェーズを3か月ほど担当させていただいた辺りで正式にお誘いいただきました。
―柳川
前職では、大手企業さんの新規事業の立ち上げや組織内(社員起点)でのプロジェクト組成支援、後は大学や地域のブランディングなど、プロデューサーとして様々なプロジェクトの企画や設計を担当すると共に、予算管理や受注アクションなど営業活動もしていました。
割と上流工程に関われていたんですよ。ですが、もっと地に足をつけて活動できる場所で働きたいという考えから、ヒトカラメディアがオフィスを構える“下北沢”は良い機転になるなと思ったんです。
―編集者
入ってみた感想は?
―柳川
そうですね、「違う会社が同居しているのか?」という程に私が思っていた以上に“やってること”が違うイメージでした。そもそも私は不動産業界出身ではないんですよ。UI/UXデザインやイベントだったり、ワークショップなどを通じて多様なステークホルダーの関係性をつないでいく仕事ですね。不動産という大きなアセットをデベロッパーさんと動かすのは今までの仕事と大きく異なる点で、新しい仕事にチャレンジできるということに喜びを感じましたね。
―編集者
なるほど、仕事の進め方という点ではどうでしょう?
―柳川
前職は企画やデザインの会社にいたので、立ち上げの支援こそありましたが、立ち上げ以降はお客様が自走していくシステムを作るという、それはそれでひとつの在り方だとは思いますが、私自身は立ち上げた後も関わりたいというタイプの人間なんです。ですから、今の仕事の方が関わり方として自分のスタンスとマッチしていると感じますね。
―編集者
そのスタンスで働きたいというのも、ヒトカラメディアさんに惹かれた理由でしょうか?
―柳川さん
実は入社してから知ったことなんです。施設の開業前だけではなく、開業後にも関わっていくことができる、ということは。
―編集者
え、そうだったんですね。
―柳川
はい。だから、嬉しかったですね。ヒトカラメディアは不動産仲介だけではなく内装、ビルオーナー様の物件管理など本当に色々な事業をやっていて、それでいてバリューチェーン上の肝となっているポイントは押さえていて、「ここまで幅広く手掛けている会社は他にはない」と改めて思い知らされました。
―柳川
自分のバックグラウンド、培ってきたスキルや経験などをベースにした、“らしさ”を活かした提案や企画ができるのは大きな魅力だと思います。実際、私自身これまで培ってきたクリエイティブな視点やアイデアをこの不動産領域でどれだけ活かし、どう進化させられるのか、という点でものすごくやりがいを感じています。もちろんこれが可能なのは、不動産というアセットに対しての活用提案だけでなく、プロジェクトのプロセスに多くの人を巻き込みながら推進していく力強さなど、ヒトカラメディアが様々なノウハウに長けているからでもあります。
―編集者
なるほど、ヒトカラメディアさんはブルーオーシャン的な領域を確立していて、多角的にアプローチができるということですか。
―柳川
ええ。つまるところ、領域・範囲が広いのが特徴というわけです。一般的には、オフィス仲介を主とする企業は仲介で数字を上げ、デベロッパーさんと企画や運営を進めている企業はそこで数字を上げていきます。ビジネス的に数字を追い求めていくのであれば、分業で生産性を上げていくスタイルが良いと思うのですが、あえて異なる事業を共存させ、バリューチェーンをつなげていくことで、オールヒトカラでお客様に提供価値を見出していくのがヒトカラメディアの魅力です。
―柳川
鉄道会社さんや大手デベロッパーさんと、いわゆるオフィス、コワーキングスペース、シェアオフィス、インキュベーションスペース、イノベーションスペース、色々な形態がありますが、スタートアップやベンチャー企業が活動する拠点の企画や構想作り、コンセプトデザイン、誰にどういう価値提供をしていくのかを、骨格として作っていき、他の事業部とも連携しながら、施設を開業させ、運営しながら構想段階で描いたビジョンを実現していく。これがプロジェクトデザイン事業部の大枠です。
―編集者
具体的にどうプロジェクトを進めていくのでしょうか。すごく気になりますね。
―柳川
例えば、新たに複合施設の開発を仕掛けるデベロッパーさんと一緒に、その場所をこれからの未来の「働く」「遊ぶ」「暮らす」「学ぶ」のような軸で考えたときに、誰にとってどのような価値のある場にするべきか?そんなことを妄想するところから始めたりします。実際に施設開業以降の運営では、入居している企業さんの中の人たち、つまり経営者同士であったり、総務の方たち同士であったりなど、同じ場で同じ動機や悩みを持っている人たち、価値観を共有できる人たちの繋がりを生む仕掛けも企画して実践しています。
―編集者
部門の垣根を越えてといった表現はよく耳にしますが、企業の垣根を越えると言っていいのでしょうか。こういったビジネスシーンに携われるのは面白いポイントですね。
―柳川
先ほど少し話をしましたが、“遊ぶ”と“働く”を複合させた施設「ミカン下北」。ここにある「SYCL(サイクル)by KEIO」という施設や、東京都が進めている、イノベーションを起こすスタートアップの活動を加速させていく拠点「Tokyo Innovation Base」という施設などですね。私たちプロジェクトデザイン事業部では、こういった施設において、人がアナログにコミュニケーションを行うだけではなく、slackなどのデジタルツールも使いながら人と人とのつながり、いわゆるコミュニティを醸成していく仕事もしています。
―編集者
お話だけ聞くと、少し難しそうではありますね。
―柳川
そうですね、事業主であるデベロッパーさんや行政の方々からすると、コミュニティが育っていくことでどういった現象が生まれるのか、ビジネス観点でのコミュニティ醸成のメリットを企画の段階で説いていかないといけないのが少し難しいところでもありますね。
―柳川
色々な関わり方ができることですかね。ある意味決まったサービスメニューがあるわけではないんですよ。実際ヒトカラメディアのどの事業部もそれは同じだとは思いますが、その中でも特に型がないのがこのプロジェクトデザイン事業部です。
―編集者
型がない、詳しくお聞かせいただけますか?
―柳川
例えば、どのエリアに、どの程度の規模の施設をつくるかはおおよそ決まっているけど、実際にどのような人に使ってほしいのかが決まっていないプロジェクトはたくさんあります。まずは、事業主となるデベロッパーさんの中長期の事業計画や未来構想をヒアリングしながら、どのような場が求められていくのか?を私たちなりに妄想・考察しながら企画を提案していきます。その企画の確からしさを高めていくために、その場のユーザーになりそうな未来のユーザー、つまり地域の方や企業の方にヒアリングしたりしながら企画の精度を上げていきます。正解がない世界だからこそ、目的を明確にしながら、常にクリエイティブな視点を忘れずに、プロジェクトを推進しています。
―編集者
なるほど、今後プロジェクトデザイン事業部が目指す理想像みたいなものはあるのでしょうか。
―柳川
そうですね、私たちの理想とするプロジェクトの関わり方としては、構想部分、企画のコア部分、つまり本当の最上流からデベロッパーさんと対面しながら作りつつ、社内の他の事業部とも連携しながら構想を実際の場として実現させていくことです。時には外部のパートナーたちも巻き込みながら、プロジェクトをどんどん前進させていく、牽引役になれたらいいなと思っています。

―柳川
一言でいうと、多彩ですね。。この事業部は正社員が7名いて、20代から50代まで。年齢の幅も広いですが、バックグラウンドもさまざまなメンバーで構成されていいます。
―編集者
そうでしたか、てっきり不動産に精通する方が多いのかと思っていました。
―柳川
実は違うんです。ヒトカラメディアには、不動産経験者や建築・設計経験者の方もいますが、私たちの事業部は地域活性やコミュニティ醸成といったものに何らかの形で関わっていたメンバーが多いんですよね。
―柳川
組織の規模が大きくなると俗人的ではなく、システム化・効率化に走ろうとするんですが、ヒトカラメディアでは未知の価値を発掘することが仕事となるので、一人ひとりのクリエイティビティが大事になると思っています。ツールや手法だけでは立ち向かえないときもある、とても根気のいる仕事です。
―編集者
クリエイティブ要素を含む仕事となると、ゼロイチで創り上げるセンスがモノをいいそうですが、培ってきた経験なども活きるのでしょうか?
―柳川
そうですね、どちらも大切です。私たちはデベロッパーさんに伴走する形でプロジェクトを進めます。だから、ゼロからイチを創造するというよりは、一緒に作りあげるものなんです。ヒトカラメディアの掲げる「熱源を、ともにつくる」というバリューにある通り、熱が大切なんですよ。企業さんが今までやってきたことや経験に、私たちが培ってきたスキルや経験を掛け合わせ、、一緒に「未来に何が起きればこの場所はもっとワクワクするのかな」を考え、対話し、共通言語をつくっていくことを大切にしています。
―柳川
SYCL(サイクル)は、業務委託の頃、ヒトカラメディアに入る前から関わっていますが、次の自分のキャリアのキッカケになっているので、大切にしているプロジェクトですね。その時のお客様が電鉄会社様だったのですが、実直で本当に真摯に取り組んでいたのが印象的でした。だからこそ、熱も入りますし、それでいてお互いにリスペクトを持って働けました。一緒にモノづくりをしていくうえで、これはすごく大切な考え方ですし、そこを共有しながら進められたのは自分にとってもかなり良い経験になりましたね。
―編集者
そこで得た経験を、どのように活かしているのか気になります。
―柳川
違うデベロッパーさんと仕事する際に、SYCLで起きた“あの現象”をどうやったら別の形で作ることができるのかというのも、発想の起点になったりします。実際に、メンバー間でも“あの現象”が共通言語となっているんですよ。
―柳川
色々ありすぎて、一言でお伝えするのは難しいが、ワークプレイスであるSYCLの会員さん同士で起きている現象でもあり、私たちと会員さんとの間で起きている現象でもあります。そして、電鉄会社さんと会員さんとで起きている現象でもあり、関わり方の違う人たち同士で起きている現象でもあります。
―編集者
なるほど、いたるところで相互作用が働き、良い現象が生まれているのですね。
―柳川
「TOKYO ISLANDHOOD with STARTUPS 」というプログラムにSYCLの会員さんが2名応募してくれたことがあったんですよ。
―編集者
ヒトカラメディアさんが企画・設計に携わったプログラムですよね?
―柳川
ええ、東京の離島の魅力向上や地域課題の解決を目指し、スタートアップや個人事業主の方のスタートアップ事業展開を支援するプログラムです。それにSYCLからの2名とも面談選考に進み、最終的に1名が採用されたんです。
―編集者
ヒトカラメディアさんが手掛けたSYCLから選出されるなんて、繋がりを感じますね。
―柳川
ええ、すごいことです。でもこの話はこれで終わらないんです。
―編集者
というと?
―柳川
その2名とも面談選考に進んではいたのですが、そもそも応募前の段階から2人で「どちらかが落ちたら、片方をサポートしていこう」という話がなされていたらしいんですよ。すごくないですか?
―編集者
それはすごいですね、、、
―柳川
「落ちたからいいや」などもなく、お互いに情報共有しながら進めていたんだ、進めていくんだという驚きで感動しましたよ。私たちの想像を超えるようなこういった現象がいくつも起きているんですよ。
―柳川
好奇心を絶やさないことですね。イマジネーションやクリエイティビティこの2つはまず欠かせないですし、その2つを伸ばすというか絶やさないようにするための好奇心ということです。
―編集者
なるほど、好奇心…。色々なことを知って感性を高めるということでしょうか?
―柳川
世の中で起きていることもそうですし、新しい施設ができたとか、こういう取り組みがあるとか、幅広い領域の視点というか、起きていることへのアンテナを張っておく、感度を高めておくというのは、すごく大切ですね。
―柳川
中長期で関われるプロジェクトを自分たちでも作りたいと思っています。未来に向けた中長期的な場づくりは時間を要するので、単発的なプロジェクトではなく、やはり時間をかけて一緒にお客様と熟成させていけるようなプロジェクトに関わっていきたいと思っています。
―編集者
なるほど、柳川さんの中で具体的なプロジェクトのイメージなどはあるのでしょうか?
―柳川
これはまだ妄想の範囲を出ませんが、ありますね。下北沢は今でこそ企業が増えてきてはいますが、やはり遊びのイメージであったり、普通に暮らしている人たちも多い街ですよね。だからこそ、私たちが起点となって企業を巻き込み、遊びと暮らしと働くが共存する場所を作りたいと思っています。
―編集者
下北沢なら、ヒトカラメディアさんなら実現できそうですね!
―柳川
ありがとうございます。ありそうで意外とない地域の公民館みたいなものですね。そこには子供も若者も高齢者も来るんです。でも、私たちが企画するワークショップやデザイン教育や体験プログラムなども用意されていて、その2~3階には企業さんもオフィスを構えている。さらに上層部には社員寮があって、1階には皆が入れるラウンジ、街の食堂的なふらっと来れる場所、社員食堂で利用してもいいし、そうするとそこに色々な出会いが生まれたりして、そんな構想を実現できたらいいなと思っています。
―編集者
垣根がなくていいですね!
―柳川
そうですね、プロジェクトデザイン事業部がやっている仕事はデベロッパーさんが多いのですが、開発して終わりではなく、当然その場を使う人たちがいる。オフィスのユーザーもいるかもしれないし、その街に暮らしている人たちかもしれません。そんなことを考えると色々な関係者、ステークホルダーが交わる場所を作っていきたいという想いは全プロジェクトに共通していることですね。
―柳川
熱量を持って伴走していく仕事ですので、「この人もう少し深堀りしたら面白いことが生まれそう」そう思える人ですね。人の話を聞いたり、話すのが好きな人、対話的なコミュニケーションをするのが好きな人が実際に事業部の中には多いです。
―編集者
やはりコミュニケーションという部分が大事ということですね。
―柳川
ええ、質にもこだわりたいです。コロナ以来、企業も色々な働き方を導入していますが、オンラインだと伝わりづらい顔色や所作など五感的なものを共有することは大切だと思っているんです。目に見えない感覚を人と人、企業と企業を繋げていく中で、敏感に察知しながら企画していくのが仕事なので、その空気感を大事にしてもらいたいですね。
後は、相手から引き出し、それをベースに、どうやってアウトプットしていくかが重要になります。決まった仕事を決まった形、決まった時間で終わらせるという仕事ではないんです。毎回ある種のカスタムメイドになることに面白さを見出し、自分の熱量に変えていくことができる、そんな人たちが向いていると思います。
―編集者
ありがとうございます。どんな仕事に対してどんな姿勢で挑むのか、そして何が生まれるのかが本日はよく分かりました。
―柳川
こちらこそ、どうもありがとうございました。