リフォームとの違いは何?中古マンションを「リノベーション」して 理想の家をつくろう!

突然ですが、中古マンションを購入するメリットは何だと思いますか? 価格が安い、望んでいる立地で探しやすい、実物が見られる、などさまざまなメリットがありますよね。実は、それに加えて「自分の理想の住まいを実現しやすい」というのも良さの1つです。

古いマンションであっても、リフォームすれば快適に暮らすことができるのはもちろんのこと。最近増えている「リノベーション」をすれば、より希望に沿った住まいをつくることができます。

では、リノベーションってそもそも何?どんなことができるのでしょうか。早速みていきましょう。

 

リノベーションは「革新」。リフォームとは規模が違う!

リフォームは聞きなれた言葉ですが、リノベーションは聞いたことがない人もいるかもしれません。「リノベーション」という言葉が使われ始めたのは割と最近で、2001年、2002年頃からのようです。はじめは一部での流行でしたが、2007年頃に中古市場が見直され始めてから、リノベーションをする人が本格的に増加。現在もリノベーションへの関心やニーズは高まっています。

では、リフォームとリノベーションは何が違うのでしょうか? 違いがあいまいな部分もあるのですが、それぞれ次のような意味だと思っていればいいでしょう。

「リフォーム(reform)」
改修、回復といった意味。壁紙をはりかえる、水回り(システムキッチンやユニットバス、トイレ)の入れ替える、などはリフォームにあたる。新築時のような状態に「戻す」ことを言う。

「リノベーション(renovation)」
刷新、革新といった意味。間取り変更や、耐久性・耐震性を高める、といった大規模な工事を行う。新築時より機能を「向上」させる。

リフォームより規模が大きく、新たな住まいに「生まれ変わらせる」のがリノベーションというわけですね。

 

デザインから間取りまで生まれ変わる!

新築マンションの場合は、当然ながら出来るだけ「みんなにとって快適」な内装・設備が選ばれます。すべてお任せしたい人にとってはメリットですが、どうしても無難にはなります。だから、こだわって家づくりをしたい人は、中古マンションを購入してリノベーションをするのがオススメ。デザインはもちろん、間取りまで自由にカスタマイズできます。例えば、こんなこともできますよ。

・夫婦2人だから部屋数はいらない。リビング重視!という場合なら、3LDKを2LDKに変更し、リビングを広々快適に。

・キッチンは日当たりがよく開放的な雰囲気がいい!という場合は、窓のそばにキッチンを移動し、おしゃれなアイランドキッチンに。

・とにかくお洋服が大好きでたくさん持っている!という場合は、部屋を一部削ってウォークインクローゼットを広々と。2方面に扉をつければ、アクセスもスムーズ。

・夫婦ともに仕事重視!なら、リビングから出入りしやすい場所にそれぞれの書斎をつくる。コミュニケーションがとりやすく、かつ仕事にも集中できる。

住まいに自分の暮らしを合わせるのではなく、したい暮らしに住まいを合わせられるというのが素敵ですね。一度、どんな暮らしが理想なのか、考えてみてはいかがでしょうか。

 

ボリュームゾーンは700万円~1000万円。でも、総額は抑えられる

とはいえ、気になるのは費用のこと。リノベーションはリフォームに比べて高額になることは確かです。築年数や、どこまで手を入れるかによって金額に幅がありますが、ボリュームゾーンは、700万円~1000万円(HOME’Sリノベーション調べ)。なお、首都圏の中古マンションの平均的な広さは大体65㎡ほど(※1)ですので、大体そのくらいの広さでの費用だと想像しておけばいいでしょう。
このくらいの予算があれば、間取りの変更をし、さらにデザインまでこだわることも可能です(※2)
※1 東日本不動産流通機構による月齢マーケット報告を参考にした。
※2 費用は、リノベーション会社やマンションの条件によっても異なる。

「そんなに!?」と思うかもしれませんが、中古マンションだからこそ、実現できるのです。元々リノベーション費用を見込んで物件を選べば問題ありません。居住スペースを重視して、その分築年数を譲るなどすれば、それでも新築マンションより総額を安く抑えることができます。

よりコストを抑えたいなら、自由度は減りますが、リノベーション会社の定額プランを利用するのも手。最近は、定額プランを採用するリノベーション会社が増えています。定額プランの場合、専有面積(広さ)で価格が決定することが多いようです。

大体のリノベーション内容は決まっていますが、建具の色、システムキッチンやシステムバスのメーカーなどが選択できる場合も。また、オプションとして収納力をアップさせたり、高機能な設備をプラスしたり、デザイン性をあげたり、といったことができるケースも多いです。

カスタマイズできることに変わりはありませんので、強いこだわりがないのであれば、利用するのもいいでしょう。あれもこれも……と欲張り過ぎて、想像以上に高額になってしまった、といったような問題も防げます。

 

建物の条件や各マンションの決まり事によって自由度が異なるので注意!

リノベーションで理想の住まいを手に入れるために、注意しなければならないことがあります。マンションによって、希望のリノベーションができないケースがあるのです。

例えば、構造上の問題。壁が取り外せる仕組みになっていない、水回りや照明の移動がしにくい、といったようなケースでは、間取りを自由に変更することができません。

これらについては、自分たちで見学するだけではなかなかわからないもの。対策としては、物件を決めるより先にリノベーション会社を決めることです。先にどんな家づくりをしたいかを決めて相談しておき、リノベーション会社の担当者にも気に入った物件を見てもらう。そうすれば、「購入したのに、理想のリノベーションができなかった!」という不幸を避けることができます。

次に、マンションの決まり事での問題。各マンションには「管理規約」があり、騒音を懸念して、「床をフローリングに変更してはいけない」などと決められているケースがあります。

これに関しても、購入を決めてからわかっては大変ですから、仲介会社に管理規約を取り寄せてもらう、リノベーション内容を伝えて確認してもらうなどして手をうちましょう。信頼できる仲介会社なら、快く対応してくれるはず!また、さまざまな管理規約やトラブルを目にしてきているので、何かあったときにも相談にのってもらえます。もちろん、管理事務所に行き、自分で確認するのもOKです。

いかがでしたか?リノベーションを予算に入れて物件を探せば、より理想的な住まいをつくることが可能です。立地や構造的な問題、管理規約といった条件を満たせばよいので、選択肢がぐんと広がりますよ。住まいにこだわりたい人、自分の思い描く「理想の住まい」がある人は、ぜひ検討してみましょう。

 

【参考文献】
高橋久明、北島一広『理想の住まいは中古マンションでつくる』(2013、幻冬舎)
山本久美子『買い上手こそ!中古マンション購入&リフォーム』(2009、小学館)
HOME’S リノベーション http://www.homes.co.jp/renovation/column/flow/post-15966/(2015年4月10日アクセス)
マンション評価ナビ http://www.mansion-hyoka.com/page/renovation02 (2015年4月15日アクセス)
REINS TOWER http://www.reins.or.jp/trend/mw/2014.html (2015年4月15日アクセス)

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