仲介業者の「客付け」「元付け」を知っていれば「仲介手数料無料」が理解できる!

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不動産の仲介を行う会社のことをよく「仲介業者」と呼びますが、ちょっと表現を変えると「宅地建物取引業の免許を持っている会社」とも言えます。この免許を持っている会社は、不動産の取引に関しては基本的にどんな物件であれ仲介の立場で入ることができます。5万円のアパートの賃貸仲介もそうですし、1000坪を超える土地の売買仲介もそうです。

その取引の中で、「客付け」と「元付け」という二種類の役割があることをご存知ですか?今回はこの二つの言葉の意味をご紹介します。

 

部屋を借りたい、不動産を買いたい、をサポートする「客付け」

わかりやすく言うと「お客さんを連れてくる側の仲介業者」のことを指します。なので、みなさんが実際にやり取りしている仲介業者さんは「客付け」なわけです。駅前すぐのところに店舗を構えている住宅仲介の会社も客付けですね。

おそらく、みなさんが「仲介業者」と思い描いているほとんどの不動産会社は「客付け」の役割を果たしている、と言えるでしょう。お客さん側の取引のサポートを行い、お客さんから仲介手数料をもらいます。じゃあ、「元付け」ってどういう役割でしょう?

 

オーナーの空室を埋めたい、物件を売りたい、をサポートする「元付け」

わかりやすく言うと「オーナーさんの空室を埋める仲介業者」のことを指します。マンションやアパート、ビルなどのオーナーとのやり取りがメインなので、普段みなさんの前には姿を現しません。仲介手数料も、オーナー(貸主)側からもらいます。

引越のために駅前の不動産屋さんで物件を探してもらっている時に、担当の人がテキパキといろんなところに電話かけていることってありませんでしたか?「物件の確認お願いします」と言って空室状況を確認しているのですが、実はあのやり取りの相手こそ「元付け」なんです。オーナーではないんですね。

このように、オーナー側に立つ会社とお客さん側に立つ会社が情報のやり取りを行うことによって、様々な不動産の取引(ニーズのマッチング)が実現しています。

 

不動産業者にとっておいしい「両手」

さて、「客付け」と「元付け」の違いを説明しましたが、これはあくまでも役割の話で、「A不動産は客付け専門の会社」「B不動産は元付け専門の会社」と明確に決まっているわけではありません。駅前の不動産屋さんでも、オーナーさん側の立場に立って、「元付け」を行うことはあり得ます。そこにフラッとその物件が気に入るお客さんが訪れる場合もあるわけです。

ちょっと業界用語になりますが、これを「両手」と呼びます。「客付け」でもあり「元付け」でもあるわけです。仲介手数料も、お客さん側、オーナー側どちらからももらえるので、仲介手数料は二倍。オイシイ取引になるわけです。

 

「仲介手数料無料」のカラクリも分かる

さて、たまに「仲介手数料無料」でやってくれる不動産屋さんってありますよね。お客さん側からすると「無料は嬉しい!」ってことになりますが、よくよく冷静に考えてみると不動産屋さんはどこで収益を得ているのでしょうか?先ほどの「両手」の概念が分かれば理解できるのですが、「両手で扱える物件(仲介手数料をどちらからももらえる物件)に関して、お客さん側からは取らない(無料)」のであれば成り立ちます。

 

なかなか馴染みのない「客付け」と「元付け」の役割。知っておくと、ちょっと見え方が変わってくると思います。ぜひ、知識として持っておきましょう。

ヒトカラメディア
ヒトカラメディア
株式会社ヒトカラメディアは『「都市」と「地方」の「働く」と「暮らす」をもっとオモシロくする』をミッションに、ベンチャー企業を対象としたオフィス移転、内装プランニング、働き方のコンサルティングを行う会社です。軽井沢と徳島県美波町で、サテライトオフィスを展開しています。